いくら「断捨離」の時代とは言え、旅に関連するモノはなかなか捨て
られない。高校生の頃、旅先で食べた駅弁の包装紙と容器、茶瓶(昔は
陶器製が多かった)は全て持ち帰り、集めていた時期があった。
駅弁容器は綺麗に水洗いし、乾いたら包装紙をかけ、ひもで結わい直
せば出来あがりだ。幾つぐらい有ったのか記憶は定かでは無いが、かな
りの数を段ボールにため込んでいた。
しかし洗いが完全でないのか、カビが来たりシミになったり、或は壊れ
たりで、流石にこれは引っ越しの折思い切って始末した。
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切符も捨てられないモノの一つかも知れない。
折角お金を出して買った切符をJRに取られてしまうのか・・・等と
思っているわけではないが、一緒に旅を終えた仲間を自動改札機に飲
み込まれてしまうのも忍びなく、駅員に「無効印」を押してもらい持
ち帰っている。
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しかしこれらはどれも代わり映えのしない切符で、一部は残してはい
るが、どうしょうかと言う考えもなく、結局の所は記念や企画物の切符
以外は殆ど捨ててしまう。
それでも高三の夏休み、北海道へ行った折使った「均一周遊券」だけは
捨てられず、今でも大切に保管している。無数の途中下車印が押された
切符を手にすれば、当時の記憶が次々と浮かび、至福の時を過ごすこと
が出来、これは絶対に捨てられない。
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使わないのに捨てられない物に、キーホルダーがある。
元々は、社内旅行や出張の折、子供達への土産として買い始めた物だが、
その後も家族旅行などでも行った先々で買い求め、今ではその数も三百
個を優に超えている。
今は殆ど買うこともなく吊され埃を被った儘だが、やはりこれも捨てら
れない旅の物の一つである。(続)(写真:旧大社駅 本文とは無関係)
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