簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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新駅の誕生(JR乗潰し・赤穂線)

2020-05-13 | Weblog
 岡山駅を出た赤穂線の列車は暫く山陽本線を進み、大きき右にカーブ
しながら津山線や山陽新幹線の高架と分かれまもなく旭川を橋梁で渡る。
高架になった車窓からは岡山市街地の中に、円筒形をした岡山シンフォ
ニービルや、金烏城の異名を持つ岡山城と、後楽園の森を遙かに望むこ
とが出来る。



 最初の駅は赤穂線の列車も停車する、山陽本線の「西川原・就実」駅
である。2面2線の高架駅で、平成20年3月に開業した岡山県内では最
も新しい駅で、正式な駅名は「西川原」と言う。



 この地には昔から就実学園が立地している。
また市の中心部に近いことから閑静な住宅街や、マンションやアパート
等も建ち、通勤や通学、買い物客などからは新駅の誕生を強く要望され
ていた。



 地元や学園、JRとの協議では、駅の建設費は全額を学園が、駅周辺
の開発整備は岡山市が行い費用も負担する事でようやく開業にこぎ着け
た経緯がある。そんなことから、学園側としては、新駅名は「就実学園
前駅」を強く要望したが、地名である「西川原」を駅名としたいJR側
とで協議はかなり難航した。



 駅建設で身銭を切らないJRが(とは言え、システム改修や駅名標、
時刻表などの改変では経費を掛けているが)なぜ頑なに「就実学園前
駅」を拒み、地名を主張したのかは良く解らないし理解に苦しむとこ
ろでもある。



 固有名詞の駅名は他にいくらでもあるのに、何故地名で無いといけな
かったのか。結局駅舎や駅名標の表示、車内放送では「西川原・就実」と
し、時刻表や運賃表、路線図では「西川原」とすることで、折り合いが付
いた曰く付きの新駅誕生であった。(続)



【注】赤穂線は保守作業のため、5月12日~14日、備前片上と播州赤穂の
   間で、日中の一部の列車が運休し、バス代行輸送となります。
   詳しくはJR西日本岡山支社にお問い合わせください。


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