娘たち夫婦がそれぞれの会社の忘年会なので、kouとkenを泊めることになった。
いつも「かあちゃんの料理うまいんや。」と、言っているが、3年生のkenは「ばぁば!今日はかあちゃん越えたわ。」と、言う。では、いつもは越えていないという事か。たいして、娘に料理を教えていないので、いつの間にか腕を上げたのは嬉しいことだ。
今日は塩コショウ、小麦粉をまぶした鶏肉を柔らかく焼いて、みりん醤油で仕上げ。ねぎを最後に添えた。ネギが甘いとふたりして言う。サラダと味噌汁。
さて、このふたり。ひとりひとりは優しいのに、ふたりになると喧嘩をする。kenが、おにいちゃんに何かといじくらしいことを言う。ゲームでも「教えて、教えて。」と、言う。同じ町内に同級生がいないので、いつもお兄ちゃんの友達に交じって遊ぶので、時折、生意気だ!と怒られる。風呂からあがって、kenも静かにしていればいいのに、お兄ちゃんにちょっかいを出すので、また取っ組み合いになる。
2階の寝室に行って、「さあ、ゲームしよう。」と、言うと、ふたりとも「何するん?」「ほめほめゲームや。」「ほめほめ・・」「まず、こっち回りで、相手のいい所を3個言う。一回りしたら、反対になって3個ずついう。詰まったら負けね。」
kenはお兄ちゃんに「あたまがいい、ゲームがうまい、スリム」・・こうやって、一回りする。わたしがkenに「やさしい、気が付く、発想が豊か」kenは、わたしに「弓道がんばるとこ・新聞に出たこと、けんかするのに迎えに来てくれるとこ」と、言うと、kouが「俺も言いたかったんや。」だと。わたしがkouに「声が大きい、挨拶がいい、正義感がある。」と、いうと「それが、短所でもあるんやなあ。」と、自分で分かっている。正義感があって、譲れなくてぶつかるところがある。そうしているうちに、笑いころげ、そのまま落語を聞くことになった。kenはすうすう寝てしまった。
ほめほめゲームもいいものだ。
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