5月20日
アオバズク営巣とならず・・・夫婦仲良く森の風を楽しんでいました。
さて、先日記したアマビエを神社が利用していることについて、続き。では、疫病神とはという問いに宣長大人がすでに答えをだしています。
神社の神職を神道人とするならば、俗に流されない目を養ってもらいたいものです。今の神社界の基礎、明治維新の基礎であった国学者の考えに戻るべきでしょう。
本居宣長『答問録』
問
俗に疫病神といふは、古事記崇神天皇御段に、大物主神の御心によりて、神気おこりし事ある、これ即疫病神か、又善神もあらびたたります事あれば、世中にわろき事はみな、禍津日神のしわざといはむもいかがか、又大物主のごとき神の、疫を起し給ふもいかがか
答
すべて神と申すものは、仏家にいはゆる仏、儒家にいはゆる聖人などとは異なるものに坐せば、正しき善神とても、事にふれて怒り給ふときは、世人をなやまし給ふこともあり、邪なある悪神とても、まれまれにはよきしわざも有べし、とにかく神の御事は、かの仏菩薩、聖賢などいふものの例を以てはいふべからず、善神の御しわざには、邪なることはつゆもあるまじきことぞと、理をもて思ふは、儒仏の習気也、神はただ尋常の人のうへにて心得べし、すぐれてよき人とても、をりによりてはいかることあり、いかりては人のためよからぬことも、必なきにあらず、又あしき人とても、まれにはよき事もまじることにて、一概には定めがたき如し、されば崇神天皇の御世に、大穴牟遲神の御心によりて疫のおこりしも、あやしむべきにあらず、さてすべて世間にわろき事のあるは、本は皆禍津日神の神霊によることなれば、此大物主の御心より疫を起し給へるもの、その本は禍津日神の御心也、疫のみならず、万のまがこと、皆、この例をもてさとるべし、さて大物主神は、国津神の長にましまして、八百万神を帥ゐ給へば、その中の神等に命じて疫をおこなはしめ給へるなるべし、さてその命令を承て疫をおこなふは、つねに疫をおこなふことをわざとする一種の邪神あるか、又よのつねの神にもあれ、時にのぞみて、命を受けてはおこなひしにも有べし、又時によりては、他神の命令を受るにはあらずして、心と疫をおこなふことも有べし、そはいづれにまれ、其時にあたりて疫をおこなふ神を、疫病神とはいひつべし
疫病除けの妖怪に神社が頼る事が、いかに不信心なことなのか、疫病の元となる神を鎮めることこそ、神道人が実践すべき道ではないでしょうか?
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6月 1日 午前10時 月次祭