地域を歌った《ご当地ソング》といえば、「ブルーライトヨコハマ」や「伊勢佐木町ブルース」などが有名ですが、関東大震災後に原三溪が作詞した「復興小唄 浜自慢」という歌があります。彼は、生糸貿易に携わるかたわら、不動産部門も立ち上げ本牧の開発を進めていました。
関東大震災後は、横浜市復興会、横浜貿易復興会の会長を務め、私財を投じ復興に尽くした横浜の恩人といわれる人です。大正14年に「復興小唄 浜自慢」を作詞し、横浜の春夏秋冬の美しさを描きながら、復興にかける思いを歌っています。
その2番に出てくるのが磯子の風景。屛風が浦の朝なぎに 富士が目ざめて化粧する~♪ と屛風が浦の海を描いています。沖合に漕ぎ出でて振り返ると、彼方に富士山が見えたのでしょうか。
こちらは昭和初期につくられた「磯子小唄」です。
関東大震災後、横浜市電の復旧は速やかで、大正14年(1925)には八幡橋~聖天橋間が開通。磯子の海辺は昔から料亭や海水浴で賑わっていましたが、昭和10年には17軒の料亭が並び花街を形成していました。
「磯子小唄」はそんな風情を歌っています。
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今年度最初の「いそご文化資源発掘隊」を開催します! タイトルは「校歌と市歌 もうひとつの真実」♪
現代では校歌の中に地域の風景が登場しています。そんな校歌を調べていくと、知られざる歴史が発掘されます。
そして開港50周年を記念して作られた横浜市歌。いま皆さんが知っているような歌になるまでには、さまざまな変遷がありました。
今回の発掘隊では校歌・市歌・県民歌・国歌にまつわるそれぞれの事情を、演奏などを交えながら解き明かしていきます。
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開催月日:2021年10月24日(日)
開催時間:14:00(13:30受付)
募集人数:30人
参加費:500円(当日支払い)
講師&演奏:清水一徹(杉田劇場職員)
中村 牧(杉田劇場館長)
申込はこちらのフォームから♪
ご好評により、現在はキャンセル待ちでの受付とさせていただいています。
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