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第59回の「いそご文化資源発掘隊」のテーマは花街です。
かつて、磯子区の沿岸は気候が温暖で風光明媚な風景が広がっていました。そんな立地条件から、料亭や別荘がたくさん立ち並んでいたのです。
芦名橋で市電を降りると、海側に粋筋の街が広がっていました。料亭から漏れ聞こえる三味の音。日本髪の美しい芸妓。すれ違いざまに鼻をくすぐる白粉の匂い――。素晴らしい世界が広がっていたに違いありません。
しかし、昭和34年から始まった根岸湾の埋め立てにより、次第に料亭や芸者置き屋が減少し、日本の伝統的な文化遺産は、磯子からほぼ消えてしまいました。
第59回いそご文化資源発掘隊では、そんな磯子の歴史を発掘するとともに、平成9年に消えてしまった横浜芸者を復活させ活動を開始した「横浜芸妓組合」の芸者たちに出演していただき、歌や踊り、お座敷遊びなどを披露してもらいます。
今年は関東大震災から100年。壊滅した横浜を復興させるために奔走した原三溪が作詞した曲に「復興小唄 濱自慢」というのがあります。三溪園でその音源が見つかったというので、原曲を富久丸さんが何度も聞いて、三味線で音を取って仕上げたといいます。
♪よこはまよいところぢゃえ
青葉若葉の町つづき
屏風が浦の朝なぎに
富士がめざめて化粧する
舞台では、磯子の風景を歌った「濱自慢」を始め、「磯子小唄」や「野毛山節」などもお聴きいただきます。また、芸者と一緒に遊ぶ「お座敷遊び」も楽しんでいただけます。
◆開催日…… 2023年3月15日(水) 14時開演(13:30開場)
◆会場……… 磯子区民文化センター杉田劇場 5階ホール
◆チケット… 1,500円(資料代含む)【全席指定】
◆チケット取扱… 杉田劇場4階受付窓口/電話予約/インターネット販売
おもしろい企画だと思います。みなさまのご来場をお待ちしております。
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