「神はサイコロを振らない」 Last day ~最終回~(視聴率9.1%、平均視聴率9.64%)を観ました。
この物語は愛する人を失って止まった時計が、再び動き始めるまでの奇跡の記録なのではないでしょうか。
お決まりの冒頭でのコント!
哲也「結婚式?嘘だろ!二人はいつからそんな関係?知らなかったなぁオイ」
菊介「ボケてますね!」
亜紀「突っ込め!」
菊介「はい!」
バットを思いきり振る哲。近づけない菊坊。
哲也「そっかあ、じゃあ、二人の結婚式に俺も参加しなきゃなんないな。でも最後の日は二人で居ようってあいつからいわれているしなぁ」
菊介「妄想突入しました。姉ちゃんが二人ですごそうって」
亜紀「そんな事」
菊介&亜紀「いわん!いわん!」
亜紀「てゆーか真面目に話そう。ねえ、あたしたちの結婚式な訳ないでしょ。ヤッチと哲に決まってるじゃん!そんな事分かってるくせにぃ」
哲也「まはっはっ・・・」
菊介「おかしくなりました!」
亜紀「私はね、ヤッチが哲に対してなんかこう踏み出せないでいる感じが分かるから」
菊介「わあ、逃げ出した!」
亜紀「分かるから、だからこの結婚式みたいにね、こうね、強引な事しといた方がいいんじゃないかと思って、ほらそうすれば私たちの記憶にも強烈且つ猛烈にね残るんじゃないかと思って」
部屋に逃げ込む哲。
菊介「ってさ」
亜紀「ねえ、哲?」
菊介「引きこもんないで」
亜紀「哲?」
ドアを開け出てくる哲。
哲也「あはははは・・・」
菊介「はあ、戻ってきました!」
亜紀「真面目に話そうよ!」
哲也「じゃあん!」
哲の背中には、何事か書いた紙が張られている。
亜紀「ん?…ヤス子ちゃんはテツ・」
振り向く哲。
哲也「そこまで」
暴れる3人。
哲也「まあいいや。じゃあな!」
ぐしゃぐしゃになった紙を亜紀に渡し玄関に向かう哲。
菊介「なんてなんて?」
亜紀「わかんない?」
菊介「どこいくんすかぁ?」
哲也「ん…ちょっとな」
数冊の本を片手にどこかへ出かける哲。
亜紀「ヤス子ちゃんはテツヤちゃんの事が今でも大好きぃ、おう、これって、これってさ二人はうまくいったって事だよね!うまくいったってことじゃない?てことは、もうこっ恥ずかしい結婚式なんかする必要ないない・あれ?どした」
菊介「結婚式しないんですか?」
亜紀「あ」
菊介「どうしよう。ああ、ああああ」
亜紀「ああって何?ああって何よ」
菊介「んんんん」
亜紀「どうした菊坊!」
オイラが勝手に選んだ最終回台詞集
黒木「亮、お父さん約束する。これからは、これからはな、亮に恥ずかしくない生き方をする。それがお前と会えた証だから。いつか、いつかまた会える日が来たら、その時は胸張って会いに行くからな。」
哲也「俺は、菊坊の気持ちを無駄にしたくないっていうお前の気持ちも無駄にしたくないからな。」
亜紀「哲。」
哲也「一緒に消える客室乗務員がお前で良かったよ。人の事ばっか考えてさぁ、そういうお前で。」
亜紀「うん。あたしも操縦席に座っているのが哲で良かったって思ってるよ!」
航星「でも、俺はそういう兄貴凄いなって思うよ。昔からそうだったんだよ。クラスでも学級委員とか任されちゃうようなタイプでさ。10歳年とってもホント変わってなくて家族会会長引き受けて真面目に取り組んでみんなの為に走り回ってる。そういうのなかなか出来ない事だと思うし、俺はそういう兄貴見てて偉いなって、尊敬してるんだ。」
陽介「弟に尊敬してると言われました。家族会会長として頑張っていると…私は尊敬されるような人間じゃありません。良くやってるように見えるとしたら、そう見せているだけです。私は自分の事しか考えていません。私が皆さんに悔いの無いように時間を過ごして欲しいと思っているのは、皆さんと言うより自分の為です。出来る限り穏やかな別れ方をしてくれと願っている。それは、その後残された家族に振り回されるのは私だからです。まっぴらなんです。うんざりなんですよ。内心うんざりしてるんです。皆さんが消えた後、また10年前と同じ事が待っているかと思うと。」
大屋本部長「ずっと気になっていました。家族会会長を任された為に貴方の時間は10年前のまま止まってしまったのではないかと、それに対しては申し訳なく思っております。東洋航空の人間としてではなく、一人の人間として何も出来なかった事をお詫びしたい。申し訳ありませんでした。…どうかゆっくり過ごしてください。」
昇子「桃ちゃん。おかあちゃんの事頼んだよ。」
桃子「任せてください。私は忘れません。世間が誰一人覚えていなくても、私にとってエントツオチャコはお笑いナンバーワンです。」
菊介「消えるに当たって一つお願いがあります。」
亜紀「はあ、何でしょう。」
菊介「10年前に引き戻された時点で記憶も何もかも失くしてしまうって、この世界で過ごした思いでも何もかも」
亜紀「大丈夫だよ。私は絶対に忘れ」
菊介「忘れてください。…僕の事は、この僕の事は思い出さないでください。忘れてください。」
亜紀「何でそんな事言うの?」
菊介「次に会う時に恋に落ちる為です。次に会う時はきっと、僕は、今よりずっと、もっと、楽しい日々を送れる男になっています。それまではありがとうって言葉も、亜紀さんと過ごした時間が大好きだったって事も口が裂けても言いませんから。さよならも言いませんし。」
亜紀「次に会う時。今よりもずっといい男になっている菊坊に会えるなんて楽しみだなぁ。消えちゃうのがホント怖くなくなったよ。楽しみだなぁ。」
哲也「肝心な事伝えてなかった。俺はお前が好きだ。10年前のお前じゃなくて、今のお前が好きだから。38のお前が好きだからな。じゃあ、じゃあな。」
ヤス子「いくなあ!行かないで、あの、私も肝心な事、言ってないから。ありがとう、402便の事、最後まであきらめないでいてくれて、ありがとう。会えて良かった。一緒に過ごせて良かったよ。神様がサイコロを振らなくても自分の運命は自分で選び取る事ができる。この10日間で私そう思ったから。きっと何か変える事が出来るよ。運命は変わる。変える事ができる。信じてる。」
哲也「ああ!…俺もお前に会えて良かった。10年後のお前を好きになれて良かった。また、また会おうな!今度こそ受け取れよ。ほら指!」
ヤス子「それ、いつ買ったの?」
哲也「10年前。」
ヤス子「やっぱりね!」
哲也「お前にとっては10年前でもなぁ、俺にとっては」
ヤス子「そういう事じゃなくって、10年前のは消えちゃうんでしょ!」
哲也「あ!」
ヤス子「しょうがないな、考えてなかったでしょ!」
哲也「どうしよう。」
ヤス子「もういいよ、時間ないから。早く早く。」
哲也「消えても」
ヤス子「忘れないよ!」
哲也「うーす!」
ヤス子「うす!」
哲也「さよなら!」
ヤス子「さよなら!」
別れはこうして訪れました
■東京タワーの見えるベンチで二人座る日向啓太と霧島藍。藍の手には花束(ブーケ)。啓太が藍をそっと抱き寄せる。互いの顔を見て微笑む二人。
■母親の運転する車の助手席に座る後藤瑠璃子。楽しく談笑をしている。
■父親に見送られながら、去ろうとする黒木亮くん。リュックを背負い、虫かごを下げ、手にはサッカーボールを吊っている紐を握る。
■中武昇子は街中の柱の影で藤吉から渡された色紙にサインを書いている。浜砂柚子は傍らで目を瞑っている。
■神蔵夫妻は娘と孫とレストランで食事をしている。二人の孫を見る目がとても優しい。
■弟の航星とホテルのベッドの上でチェスをする陽介。航星の指した手に身体を起こして考える陽介。
亜紀「私たちはじゃあ散歩でもしようか。そろそろ時間だし。…じゃあな菊坊!」
菊介「行ってらっしゃい。…行ってらっしゃい!」
亜紀「行ってきます!」
亜紀「この辺は10年前とあんま変わんないね。」
ヤス子「ん~。」
亜紀「あ、でも駅前はすっかり変わっちゃったかな?」
ヤス子「あ、そうだね、うん。」
亜紀「何かさ、ネイルサロンつーのがあったね、こう指にペタペタ塗ってキラキラさせてるやつ。」
ヤス子「あー、やりたかった?」
亜紀「私はちょっと。」
ヤス子「やりたいんだ。」
亜紀「うん、ちょっと!」
ヤス子「行ってみよっか!」
亜紀「まだやってるかな?」
ヤス子「どうだろう?ちょっと見てくるね!」
亜紀「うん!」
ヤス子の背後から風が吹き抜ける。
ヤス子は腕時計を見てから、後ろを振り向くがそこには誰もいない。
■ベンチに残される花束(ブーケ)。
■車が止まり、助手席に目をやる瑠璃子の母・杏子。助手席の上にはCDと手紙が置かれている。
『おかあさんいっぱいいっぱい話したい事があったのに、あんまり話せなくてごめんね!おかあさんをうっとうしく思ったり、うんざりもしたけど。私はお母さんの娘で良かったと思ってます。世界でたった一人のお母さんへ。たった一人の娘。瑠璃子より。大好きだよ、お母さん!』
■サッカーボールだけが空しく置かれている。それに向かってゆっくりと歩く。ボールを拾い上げ抱きしめる。「亮!」
■「ねえ、どこに行ったの?おじいちゃんとおばあちゃん。」何も言わず息子を抱きしめる母・弘美。テーブルの向かいにはナイフ、フォークの乗ったお皿。飲みかけのグラスが二人分置かれている。
■柚子「先輩?」目を開け捜すが、そこに姿を見つける事はできない。行き交う人々。柱の地面に置かれた色紙に書かれた文字。
『エントツ 柚子、笑いで涙をブッとばせ!オチャコ』
柚子「先輩!」色紙を抱きしめて泣く柚子。
■チェスの駒を落とす陽介。チェス盤をはさんで陽介の向かい側にはもう誰もいない。隣のベッドの上に置かれたノートパソコンに気が付く。
『兄貴 ありがとう また会う日まで』
陽介「航星。」涙を流しながら笑う陽介。
■道にたたずむヤス子の指からは哲にもらった指輪が消えている。自分の指に触れ、上を向き涙をこらえるヤス子。
『拝啓黛様 10年前の世界より突然現れ色々ご苦労をお掛けしました。私亡き後の黛様の心中をおもんばかりこの手紙をしたためております。どうか気を落とさないでください。この世の中何が起きるか分かりません。402便の乗員乗客はどこか別の世界で別の人生を生きていないとも限りません。私はそこでは5人位の子供を抱え、ひ弱な亭主の尻を叩きながら元気に生きているのです。いえ、きっとどこかで生きています!だからどうか黛様も平成の今、その時代のその世界でどうか元気に生きて行ってくださいませ。それが私たちの出会いと別れを輝かしい物にするのですから。追伸、がんばれよ菊坊! 竹林亜紀』
その後
甲斐「回収された送信機を調べた所、受信記録は残っていませんでした。やはり失敗に終わったようです。」
加藤「そうか。」
加藤「しかし私の理論によれば402便の残骸が発見されるはずだ。それが見つかっていない。と言う事は」
甲斐「どこかで生きているかも知れない。」
加藤「ああ、我々とは別の歴史、別の人生をたどったもう一つの世界。パラレルワールドはあるのかもしれないね。」
追記:色んな事を思いましたが、全てを書ききれないのでセリフの方を載せてみました。どれもこれも良いセリフであまりにも長くなったのでフォントサイズが小さくしました。読み辛くてゴメンね。
成海璃子さんはピアノ弾いてましたね。
当然、習っているのでしょうが、何か凄いね。
もたいまさこさんのラーメン屋さん。これが本当の味がある演技ですね。
上記にも載せた加藤教授と甲斐陽介の会話を聞いて思いました。
これはこれで良かったのかなと…。
パラレルワールドで奮闘している哲やアッチの姿が目に浮かぶようです。
そしてヤッチや菊坊、現在を生きる人達の”New day”が始まったのではないでしょうか。
>これはこれで良かったのかなと…。
私はこれしかなかったと思います。予定時間が来ても
彼らが消えないってのはヤボだし、このドラマが
一番描きたかったことってやっぱり心の成長の部分
だとも思うので、そういう意味でも良かったと思ってます。
では、また~~!
ここを読んで、また泣いてしまいました(笑)
それでは!
かなり余韻医浸っていました。
皆が残るのは不自然だし、これで
最高です。
最終回のみならず、素敵なセリフがたーーーくさんありましたよね~あぁ~泣ける!