水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

秋サケはいよいよオーラスです。だいたい11月20日には道南など後獲り地帯を除き、終漁を迎えます。

2024-11-16 13:23:40 | ニュース
 11月20日(水)の秋サケ漁獲速報が道連合海区漁業調整委員会から発表されるのを受け、同29日(金)に開かれる同委員会で今シーズンの沿岸と河川のサケ・マス来遊状況が報告され、道総研から漁期前予想に対する総括と不漁の要因が明らかにされる予定です。



秋サケ沿岸漁獲速報(11月10日現在)
1,525万尾と前年の2割減、金額472億円・25%増

 秋サケ漁は、11月に入り、最終盤に入り、定置網を網揚げ、終漁する浜も出ているが、オホーツク東部、根室北部が健闘し、後半の漁獲を押し上げた。
 道連合海区漁業調整委員会のまとめた11月10日現在の令和6年秋サケ沿岸漁獲速報は、数量では前年比8割まで差を詰め、1尾当たり単価が3,100円に届くまで上昇、金額は450億円を大きく突破した。
 漁獲尾数は1,525万2,955尾で80.4%、漁獲金額は472億532万円で125.0%。平均目回りは3kgを下回っているが、一尾当たりの単価が3,095円で前年同期の55%増となっている。
 道漁連の水揚げ日報でも10日現在で4万2,500㌧を超え前年比81%となっている。前旬から73万尾を上乗せし、最終1,550万尾、4万3千㌧台前後となりそうだ。
 根室(278万2,991尾・117.0%)を除き、各海域とも前年を下回っており、日本海は89万5,646尾・60.8%にとどまっている。
 地区別の漁獲格差は大きく、オホーツク東部が686万尾と前年比96%、根室北部が244万尾と129%、えりも以西噴火湾が3万3千尾と102%。逆にえりも以西道南は1万尾と20%、日本海北部は35万尾と50%を切った。



網走管内秋サケ漁獲状況(11月10日)
921万尾・293億7千万円と数量8割、金額3割増

 量産地帯の網走管内の沿岸に来遊する秋サケの漁獲状況は11月10日現在で、数量は921万尾と前年同期の8割に達し、金額では293億7千万円と前年同期を3割上回っている。重量も2万8千㌧に達し、平均目回り3kgと前年並みだが、㌔平均単価1,048円と1,000円の大台を超えている。
 網走海区漁業調整委員会によると、11月上旬の秋サケ漁獲状況は、45万尾、1,366㌧、15億円となっており、累計では尾数で921万1,263尾(前年同期比80.4%)、重量2万8,026㌧(同80.1%)、金額293億7,025万円(同129.2%)。
斜里第一302万尾(同104.6%)、ウトロ160万尾(同105.0%)が漁獲を伸ばし、11日で網揚げした網走217万尾(同83.5%)、と合わせ3漁協で679万尾と全道の4割以上を占める。

2024年(令和6年)11月15日(金)発行/北海道漁協系統通信第6834号

2024-11-16 12:42:40 | 系統通信
道議会決算特別委員会で水産施策の成果を質疑
豊かな海づくり、東電の賠償、秋サケ種卵確保など
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農林水産物の輸出2024年1~9月
水産物2,544億円と16%減、単月では362億円と10%増
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第38回全道「JF共済」推進・専務参事協議会

2024年11月号を紹介します。今月の表紙はサケやサンマではなく、マフグです

2024-11-16 12:18:14 | 月刊水産北海道
 増える道産マフグ(雄武町・元稲府漁港)
 近年の海洋環境の変化の影響で、ブリとともに道内沿岸で急激に漁獲量を増やしているのがマフグ。農水省の統計によると、2021年の天然フグ類の全国漁獲量は6,172㌧で、そのうち北海道で全体の32%にあたる1,990㌧が漁獲されている。元稲府漁港(雄武町)では10月16日、底建網漁で4㌧を超えるマフグを漁獲した船も見られた。道内での有効活用には加工面の課題が立ちはだかる。そこに挑戦する若手コンサル企業は現れないものか。(写真・文by鈴木編集長)

 

 秋の叙勲では、長年にわたり雄武漁協代表理事組合長を務め、水産業振興功労で旭日双光章を受章した片川隆市氏の功績を特集しています。