秋サケ漁は、11月に入り、最終盤のムードが漂い、終漁する浜も出ているが、オホーツク東部、根室北部が健闘し、いまだ失速の気配が見えない。
道連合海区漁業調整委員会のまとめた10月31日現在の令和6年秋サケ沿岸漁獲速報は、数量では前年比8割弱と差を詰めつつあり、平均目回り3㎏の1尾当たり単価が3,000円台で高止まりし、金額は400億円を遙かに超え450億円に迫っている。
漁獲尾数は1,452万1,377尾で79.1%、漁獲金額は449億1,614万円で123.5%。一尾当たりの単価が3,093円で前年同期の6割高をキープしている。
道漁連の水揚げ日報でも31日現在で4万㌧を超え前年比80%となっている。量産地帯の斜網、羅臼、標津が持ち直したことから最終1,500万尾、4万5千㌧前後となりそうだ。
根室(257万3,055尾・114.6%)を除き、各海域とも前年を下回っており、日本海は89万3,822尾・60.8%にとどまっている。金額はオホーツク(315億円・119%)、根室(77億円・175%)、えりも以東(26億円・113%)で前年同期を上回った。日本海も26億円で99%と前年並みとなっている。えりも以西は5億円、79%と格差が出ている。
地区別の漁獲格差は大きく、オホーツク東部が646万尾と前年比95%、根室北部が224万尾と126%、えりも以西噴火湾が3万尾と111%。逆にえりも以西道南は1万尾と21%、日本海北部は35万尾と50%を切っている。
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