漁業情報サービスセンター(JAFIC)によると、11月10日の全国サンマ水揚げ状況は、11月に入って5千㌧を水揚げし、累計では1万6千㌧を超えた。7日には今期最高の1日1,200㌧余が水揚げされ、羅臼沖で漁場が形成されるなど、5年ぶりのオホーツクサンマが発生。㌔平均単価も600円台後半から500円を切るレベルに落ち着いてきた。日本一のサンマ水揚げを誇る花咲も11月に入り10日までに2,700㌧の水揚げがあり、一気にペースアップしてきた。
JAFICが11月9日に発表したサンマ中短期漁況予報では、今後の見通し(2022年11月中旬~12月下旬)のポイントは「道東海域では、11月中旬は断続的な来遊があるが、来遊量は少なく、終漁となる」。今年は、前年同様、道東海域に漁場は形成されず、道東海域における来遊量は極めて少ない。主漁場は道東海域より東~南側の公海であった。1日1隻あたり最高で31トン程度と少なく10月中旬よりも少なくなった。CPUE(1網あたりの漁獲量)は10月中旬とほぼ同じであり、前年より少ない水準であった。これらのことから、引き続き魚群は沖合に分布しており、分布量は少なかった。なお11月に入り、オホーツク海の羅臼沖に漁場が形成されている。