Sujak do 〜SujaのDNA〜

興味深く感じたことや読んだ書籍について書いたりしていきます。天然石については、一休み。

手話はとても便利なコミュニケーションツールだと気づいた日の出来事

2021-08-29 13:59:00 | Sujaが思う事、考える事。
こんにちは
sujaです

ラジオから
パラリンピックの情報が
毎日流れてきている今日この頃

ふと
私が小娘だった頃の
随分と昔の出来事を思い出します

小娘だった私が
町の服屋さんでアルバイトをしていた時のことです

いつも服を買いに来る常連さんで
耳がご不自由な女性がいました
いつものように筆談で接客していたのですが
書いている時の間延びした感じに
違和感を覚え
『手話を教えて下さい』と
メモに書いてお願いしてみたのです

すると
快く引き受けてくださり
それから頻繁に店に来ては
手話の特訓をして頂きました


それを機に
外でも会うようになり
喫茶店に行ったり
彼女の友人たちとボーリングしたりするようになりました

ある日彼女がいつものように店に来て
『結婚するので披露宴に出席してほしい』
と知らされました

そんな目出度いことに断る理由もなく
喜んで出席させて頂いたのですが

なんと

当日にスピーチを頼まれてしまい
焦ってしまいました

彼女のご主人となる人も彼女と同じ障がいを持ち
二人の友人たちの多くが同じ障がいを持っていて
手話なしではスピーチ出来ない状況なのです

彼女から特訓を受けているとはいえ
人前ですらすら手話が出来る腕前ではありません

困っていると
「普通に話してくれて良いんですよ。隣で手話をしてみんなに伝える人がいますから」
と披露宴を仕切っている方に言われ一安心
急遽頼まれたので
気の利いたことは言えませんでしたが
心を込めたスピーチが出来たと思います

披露宴が終わり
挨拶をして帰ろうと彼女のところに行くと
「私たちも帰るから友達の車で駅まで送る」とのこと
お言葉に甘え送ってもらうことに

3台くらいの車が連なって移動する中
信号待ちになると
前の車の運転席の人と
私が乗っている車の運転している人とが
手話でなにやら話している様子

それを見て
(手話ってなんて便利なコミュニケーションツールなんでしょう!)
と感動すら覚えました
全ての人が手話をマスターしたら
遠くにいても会話が出来る!
そう思ったものでした

その後
彼女は男の子を出産し子育てに奮闘し
私は転職して忙しい日々を送り
手紙の遣り取りも次第に途絶えてしまったのですが

彼女から教わった手話や指文字は
これまでの仕事で時々活かされています
『ありがとうございます』
この手話でお客様の笑顔を何度見ることができたか

彼女と出会っていなければ
自分の名前さえも手話で伝えられなかったし
そもそも手話に興味をもつこともなかったでしょう

障がい者と健常者という線引きをするなんてことじたいバカバカしい
と気づかされのです

ラジオでは
毎日メダル獲得のニュースが入ってきます
コロナ感染者が増えてゆく中での開催は
アスリートの人たちの中には
まさに命がけの挑戦という人もいると思います
無事にこれまでの成果を出せるように祈るばかりです


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