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パンプキンパイを焼いてみた
ハロウィーンの季節ですね。
楽しいことなら
なんでも取り入れてしまう日本人て、スゴいと思う。
アメリカのハロウィーンの飾りつけは
「カワイイ」よりも
「怖い」「不気味」なものがほとんどだったけど
日本のはひたすらカワイイ。
ちょっと出かけるだけで
いろんなところで
カボチャやおばけや黒猫に出会う。
そうなると
アナポリスでのハロウィーンの記憶が
波のように寄せては返し
胸がいっぱいになってしまう…!
毎年、夫に
魔女の格好をさせられたことや
一緒にジャック・オー・ランタンを作ったこと。
お菓子に散財したこと。
10月31日が平日なら
オフィスでも仮装して仕事をしたこと。
まだ子どもがいなかったから
飼っていた犬や猫たちに仮装させたこと。
...なんかが。
最初の年、
ご近所のお菓子配給魔女たちはセクシーなのに
わたしはなんだか雰囲気が違って
子どもたちに
「キキだー! キキがいるー!!」と騒がれ、
めっちゃ人気だったけど
内心、
「キキだと? 失礼な~
」と
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すごーく複雑な気持ちになったことや
だってキキってこんな
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そりゃーまぁ
ナチュラル系好みの夫がスタイリストだし
素材(わたし)がそもそもセクシーにはほど遠かったんだけど
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すごい量のお菓子が必要なので
ダラーショップ(日本の百均)で買う家も多いなか
それは子どもたちの身体に悪いと言って、
上等なお菓子を用意する夫のお陰で
配る魔女のわたしはやっぱり大人気だったこと
とか
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とある年の
夫とわたしの手作りジャック・オー・ランタン。
炎を眺めるのが好きなので、
暖炉とかランタンとか大好きだったこともあり
わたしにとって
ハロウィーンの醍醐味は
ジャック・オー・ランタンだった。
毎年、
馴染みの農場に出かけて
気に入ったカボチャを買ってきて
ヘタを切って
スプーンでゴリゴリ、ガリガリ中身を取り出して
顔を書いて、ナイフで切り抜く。
その作業が
ただもう馬鹿みたいに楽しかったこと
なかにろうそくを入れて
夫が火を灯すのを見つめるときめき
ゆらゆら揺れるろうそくの
炎を透かすカボチャが
風や炎の具合でいろんな表情を見せたこと
庭一面の赤い落ち葉
乾いた匂い
かさかさいう音
愛しくてなつかしい
遠い記憶
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