蓮池に
カメラマンの皆さんがいないので
カワセミは今日は川ね、と思いながら
カワセミは今日は川ね、と思いながら
池のほとりを歩いていると
水面（みなも）を
キラキラっと青い光が通りすぎた。
あ、カワセミ。
と足を止める。
水面（みなも）を
キラキラっと青い光が通りすぎた。
あ、カワセミ。
と足を止める。
冬枯れの
彩り乏しい水辺。
澄んだきれいな声と一緒に
すいっと
一筋の青い光が
奔る。
『ラピュタ』の飛行石みたいだ。
陽ざしに
羽がきらめいて
碧にも
碧にも
青にも見える。
＠StudioGhibli
青い光
青い風
水辺の宝石。
カワセミは「翡翠」と書く。
宝石のヒスイ（翡翠）は
カワセミの翼に由来して名づけられている。
つまりカワセミは
宝石に名を譲るほど美しい
鳥。
その飛翔や
水面へのダイヴは
閃光のように素早く
キラキラっと青く輝いて
幾度 遭遇しても
はっとするほど美しく
息を呑んで見入ってしまう。
水面を弾いて
飛沫を光らせると
あっという間に枝先に舞い戻る。
獲物をくわえていることもあるし
空振りのこともある。
12月上旬に撮った写真。
なんだろう。
おいしそうなお魚。
ヒスイ色の翼を広げて
飛翔する姿は
まさに空飛ぶ宝石で美しいけれど
わたしに撮れるのは
とまっているカワセミばかり。
とまっているカワセミは
ぽてっとして
しっぽも短くて
愛らしく
コミカルでかわいらしい。
翼や背中の美しい青が
ご自慢だけど
のどの羽は真っ白で
角度によって
サンタクロースのおヒゲのよう。
あしは
鮮やかなオレンジ色。
長くてごっついくちばしのせい？
なぜか
わたしのなかでは
わりと大きな印象がある。
でも
大きさは17センチで
やっぱり小鳥。
もしかしてと思ったら
前にも名前のことを書いていた。
同じ漢字で
宝石よりもカワセミが先っていうのが
わたしにはポイントみたい。
蓮の花と、カワセミと
この前の、蓮の花を写した日のこと。人が増えてきたので帰ろうとしたらカワセミが現われた。まるで宝石が投げられたみたいに、鮮やかに。さいしょ蓮の花にとまってくれて、はっと息をつめて......
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