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日本の経済はこの30年凋落するばかりですが、教育はこの50年で民主主義のあるべき教育から遠ざかり続けています。
今から50年ほど前に『浅間山荘事件』として知られる出来事がありました。1960年頃から1970年頃にかけて活発になった『学生運動』の一部の過激派が、派閥抗争などで殺人事件を引き起こし、浅間山荘に立てこもった事件です。
ここでその事件の詳細には触れませんが、注目するのはこの過激派と機動隊の攻防をいくつものテレビ局が朝から晩まで実況中継で放送したということです。極めて高い視聴率だったことにより非常に多くの人々が事件を知って大きな衝撃を受けたのです。
この事件をきっかけにして学生の政治活動に対するイメージは大変悪くなり、生活が豊かになってきたこととも相まって学生は政治から遠ざかってしまいます。
今にして思えば、これは一種のショックドクトリンだったのではないかと思えてならないのです。もしもそうであるならば、そこには当時社会や政治に関心を持っている多くの学生や一般の人々の存在について、これを排除したいと考えていた人々の意志が働いていたのではないのかと推測することも可能であろうと思います。
どんな集団なのかは分かりませんが、放送局を動かして多くの人々に衝撃をもたらして、政治運動や政治そのものへの関心を薄くしただけではなく、話すこともタブーとするような忌避感まで醸成しています。
もちろん、推測なのでエビデンスもありませんし何の証拠もありません。しかし、結果として支配層にとって非常に都合の良い状況が生じたことは紛れもない事実です。
そして、この頃から文部省(当時)の教育現場に対する攻勢が強まったのもまた確かなことであろうと思います。
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