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由良比女神社を攻略した後、一度北上して船引運河などを見に行ったが、この悪天候もあって正直微妙だったためすぐに引き返し(南下し)、焼火山にやってきた。
車でしばらく山道を登ると、駐車場の先に看板が。ほう、少し歩くのか・・・と思ったら、貸出用の杖が置いてあり、我戦慄す。もしかして、スゲー山登りするパターン??
ざわ・・・ざわ・・・となりながら先に進むと、
はいはい、まあこういう感じのなら別にそこまで問題ないわ。むしろ昼飯前のちょうどええ運動やな(・∀・)
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
というわけで、オタワ三連星。人が通って道ができている、というのは平常なら安心感にもなろうが、生憎とこの悪天候だとそれが小川を形成して俺の足を殺しにかかるんだなあこれが。
鬼舞展望所で荒野の水草の中へ突入して以来、ようやく復活に向かいつつあった靴は、ここに来て完全な死を迎えた。もはやそれは完膚なきまでにウォーターブーツであって、それを身に着けて行軍するのは、およそ塹壕にとどまり続ける兵士のごとし、である( 。∀ ゜)
え、いし、がき・・・??ってなるほど、社務所の土台部分か。まあ風雨にさらされるこの天候からすると、堅牢な石垣があるのはむしろ当然のことと思われる。
お、やっと社殿が見えてきたぞ。
風雨で削られた巨岩と大木に挟まれた社殿の様子は、たとえこの悪天候の中でなくても、異界の存在であるように思われただろう。かつてはその場所に相応しく、雲上寺と呼ばれていたが、神仏分離令により現在の名前になった(隠岐における神仏分離令・廃仏毀釈の影響はすでに述べた通りなので繰り返さない)。
まあ御嶽信仰のように山が祀られることは珍しくないし、島後の大山神社のように、巨木が信仰の対象となる場合もあるので、この神社も元々は山自体を崇めており、そこに社殿が建てられたということなのだろう。
まあ確かに、こんなそびえ立つというか、人知を超えたような存在感を放つ木などを見たら、ここには超越的存在が住んでいると考えたとしても、さして不思議なことではない。
ひとしきり異界の空気を体感した後、社殿や境内を見学できる訳でもないので、下山することにした。
こちらは社務所の入口。古い建築様式ながら、風などをよけるようなしっかりとした造りになっていることがうかがえる。
ほんま日本画あたりに出てきそうな、幽玄の世界って感じやね。
さて、社殿も見たことだし後は帰るだけ・・・と思っていたのか!!
実は展望台への道ってのがあるんですよね。この死の行進を続けるか、それとも振り切って別府を目指すか、それが問題だ。
距離が明確にわからないことが問題だが、まだ11時にもなっていないため、正直時間的には行けないこともない雰囲気。
あと500メートルか・・・と思案する。
正直さっきのレベルの道がダラダラ続くだけなら大きな問題はない。
しかし実際には、落ち葉が堆積していて滑りやすかったり、川のようになっている部分などがあり、楽々登れるという感じではない。
かつ、この天気で展望台まで行ってもそこで見られる景色はどうしても普段とは見劣りするものになるだろう・・・
とあれこれ考えた結果、下山することにした。
正直ここから別府港周辺を見て周り、さらにそこから大移動して摩天蓋リベンジで遊歩道まで歩いた場合、時間的にはともかく体力的にかなり厳しい状態になることも想定された。その代償が微妙な海と島の景色であるならば、それはいささか割に合わない、と思った次第。
彼方にはかつて行った知夫里島の姿が垣間見えた。
下山途中の祠。傾いているのは、自然の猛威によるものか、それとも元からそういう形態だったのか・・・
最後に一枚。
このような天候の悪い状態でわざわざこの山を訪れたことを貴重な思い出とし、ここから美しい景色を拝むのは遠い先の目標ということにしておきたい。
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