対面のように直接的であれ、ウェブのコメントやチャットのように間接的であれ、他人を自分の所有物かのように勘違いした言動や要求をする人間も散見される。
そういう人間については、例えば店員に高圧的な態度を取る人間はどう見えているのだろうか?あるいは身内に対して、「誰のおかげで飯が食えていると思っているんだ」という言動をしたり、その生き方を勝手に決めるような人間は?
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前回の記事では、善意に基づく動物の餌付けが、対象や社会にとってしばしば害悪となることを書いた。また、このような善意の暴走を人間社会に適応すれば、マックス・ウェーバーの「これが見抜けないような人間は、政治のイロハもわきまえない未熟児である」になるし、実例としてはフランス革命(における負の側面)になることも触れた(ポル・ポトの政策などの方がわかりやすいかもしれないが)。
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「共感」の危険性などと言うと、何を馬鹿げたことを言っているのかとか、何と冷血漢なことかと思われるかもしれないが、己の内なる声に従って行動したとしても、それが他者・社会にとって善き結果をもたらすとは限らない、という事例は身近にいくらでも存在する。
ここで挙げられている動物との関わり方は、それを理解するのに最適な . . . 本文を読む
小説というものは、読者を納得させるような書き方を必要とする。ゆえに必然性や説得力が求められるわけで、飛躍や論理性の破綻は、そこに十分な説明がない限り、作品としての不完全性か、もしくは荒唐無稽なコメディの一環としてみなされる。
しかし、事実=現実はそうではない。そもそも、各々が不完全な情報やバイアス(あえて言えば「手前勝手な理屈」)に基づき、その「偏った合理性」の集 . . . 本文を読む
Joseph
なあスティーブ。
Steven
なんやジョー?
J
妙齢のおねいさんが自分で衣服をたくし上げる、という状況はありえるだろうか?
S
どこぞのアニメみたいな問い立てとるんちゃうぞワレ。ありえへんに決まってるやろ。
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白内障手術をして二週間ほど経ち、予定よりも早くウルトラセブンを卒業して、後はアレックスの儀式(訳:継続的な点眼)をすれば問題なしの状態となりやした。
ちなみに白内障で目に入れるレンズは大きく分けて単焦点・多焦点の2種類があって、前者はわかりやすく言うと一つのレンジだけに焦点が定まっており、後者はそれが複数に変えられるというもの。だから近くのものしか基本的に見ない(読書とかPC作業 . . . 本文を読む
胃切除ってこーなるんだな。体調が悪い中の手術敢行とはいえ、なかなかにハード・ハーダー・ハーデストな感じやね。ゆうちゃん!おいたわしや・・・(色々混ざってる)。ワイも先日短い手術をやったが「眩しすぎて吐き気がする」という稀有な体験をしたので、なかなかに興味深かったDEATH。
それにしても、これ見た上でなお、欲に任せて生きようと思う人がいるのだらうか?と思ってい . . . 本文を読む
藤子・F・不二雄と言えば最も有名なのは長寿アニメでもある「ドラえもん」だろう。
ただ、そこからイメージされるものを元に原作の漫画版を読めば、アニメ版では抱かない(持ちにくい)シュールさやシニカルさに違和感を覚えるだろう。まして「ミノタウロスの皿」や「女には売るものがある」、「気楽に殺ろうよ」などの短編集を読めば、それまで抱いていた印象というのは多様な側面の一部に過 . . . 本文を読む
先日の記事において、日本の宗教的帰属意識が言及される際、それはしばしば「脱亜入欧的オリエンタリズム」に彩られていると書いた。すなわち、自身=日本を欧米に比べて遅れた・異なる国として言及しながら、一方でそこにはアジアとの比較が欠落していたり、少なくともそれと同じ目線で自己を評価する意識が希薄ということである。
これは少子化について言及する際にもしばしば立ち現れる。す . . . 本文を読む