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重いテーマ

2013-01-20 20:07:00 | 

「自白」 上、下   ジョン・グリシャム著  白石 朗訳

アメリカ テキサス州の町 スローンで フットボールのチァリーダーが

突然行方不明となった。(この娘は 可愛い白人)

何の手がかりも無いまま捜索が続く。 そんな時町を流れる川の砂地で

彼女の持ち物が見つかり事件は一気に殺人事件となる。

同じ高校の生徒が 通報をした。「フットボールのスター選手だった男を見た」(このスター選手は黒人)

軽い気持ちだった。もし真犯人でなかったらすぐに分かり釈放されるに違いない・・

が、無能だと思われたくない警察がこの情報に飛びつき 拷問に近い方法で

無理やり自白を導き 犯人に仕立て上げてしまう。

それから9年 今週の木曜日には処刑されると言う4日前の月曜日

テキサスから遠く離れたカンザス州 トピーカの教会に現れた一人の男が

「あの事件の真犯人は自分で 死刑囚は無実だ」と 牧師に告白する。

無実を信じて奔走する熱血弁護士とこの牧師の懸命の努力も報われず

処刑は実行され、無実の青年を死刑に追い込んだ 保身と人気だけを考えている

検察、検事、判事、裁判官の罪をどのように認めさせ、償いをさせるか。

まだまだ弁護士と牧師の戦いは続いていく。

 

筋だけを追うと事は簡単なのですが実際にはなかなか簡単にはいきません。

告白を証明する事の難しさ、告白した男のしたたかさ、煽り立てるマスコミ、

弁護士のもとに届く膨大で無責任な情報。

読んでいてハラハラ ドキドキ 早く早く! なんとか処刑に間に合わせて!!

でも 間に合わない。

「冤罪」と「死刑」 おまけにアメリカが今尚かかえる「人種差別」

いろいろな事を考えさせられる小説でした。


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