酒酒楽楽

酒店のオバちゃんが、商工会活動や家族のことなどをマイペースで綴っていきます。

秋晴れの日に・・・

2009-10-10 20:59:49 | 日記


その昔、小学校や中学校へ通うために歩いた学校道(がっこみち)から、駅前のビッグアイと、その先の安達太良山を。

久しぶりのポカポカ陽気とKちゃんとの思い出に誘われて、実家までのドライブ。
弟夫婦がこの辺りの田んぼでコシヒカリの刈り入れをしている筈なのだが・・・、
見渡しても二人の姿はない。

実家の稲刈りや脱穀の手伝いをしていた頃、
この辺りの隣り合わせの田んぼで仕事をしていた同級生のKちゃんに会うと、
必ず同級会の話などをしたものだ。




少し角度を変えると、西の山々が見える。


『安積野(あさかの)のはて 山青く
工都(こうと)の煙 のぞみつつ
明日の日本を 我らは担う
高らかに理想をかざし
進みゆく 学びの道を』
       高瀬中学校校歌(3番) 作詞 源後三郎 作曲 古関祐而


中学校校歌で思い出すのが、3年の時のクラスの歌だ。
私たち3年B組のクラスの歌は、Kちゃんが作詞し、私が作曲した。

『天気良くても悪くても 僕らの心は 日本晴れ
 勉強に励む私たち 希望に向かって進みましょう!』(1番の歌詞のみ)


目をつぶると、Mちゃん、Nちゃん達に交じって、黒い学生服姿のS君やKちゃんの笑顔も見える。
冗談を言ったりしながら、ワイワイ、キャーキャーと歩いていたものだ。

農家の長男だったKちゃんは、岩瀬農業高校に進学し、私は市内の女子高へと進み、
再会したのは、約20年後に確かこの辺りの田んぼでだったような・・・。


昨年の3月に同級会を開いた時、返信用ハガキの「欠席」に○がついていたので、
Kちゃんに直接誘いの電話をした。
「俺はいいから、みんなで楽しくやって来な!」って。
身体の具合がおもわしくなかったのかもしれない。

遠い昔のいつも優しく穏やかなKちゃんのことを思い出しながらクラスの歌を口ずさんでいたら涙がにじんできた。

中学時代、K君と呼んでいたのか、あるいはKちゃんだったのか、もうそんなことはどうでもいいことだ。

Kちゃん、今日の私は、この空のように「日本晴れ」とはいかないけれど、
時々Kちゃんのことを思い出しながら、頑張っていくからね。

ふと見ると、田んぼの畦道からKちゃんがひょっこりと顔を出した。


2009年10月9日午前10時 Kちゃん永眠 享年61歳     合掌


そのまま真っ直ぐ実家へいくと、
二人は、丁度畑から帰ってきたばかりだった。
田圃の稲の収穫は私の同級生のT君にお願いして、毎日毎日野菜の出荷のため直売所通いだとか。
忙しくて遊ぶ暇がないって嘆いていたけど、元気で働けるのはいいことだと思うよ~。
ごぼう、人参、キャベツ、カリフラワー、ネギとニンニク等々いっぱいもらえた。





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