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明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

パートナー同士は同じ感情で苦しむ -連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」-より

こんばんは。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もり あずさ(もるも)です。

先ほどまで全豪オープンテニスを観ていたのですが

ここ最近お気に入りで応援していたルブレフが

チリッチに負けてしまいました・・・。

チリッチはサーブもストロークも神がかって素晴らしく

こういう時は負けても仕方ないのですが

私が応援している時に限って、相手の選手に神が降臨するのはなぜ?泣

・・・そんな訳でテンションが上がらない土曜日の夜ですが

先日の記事で触れた「カムカムエブリバディ」の続きについて書きます。

今回は「パートナーは同じ感情で苦しむ」についてです。

前回の記事の終わりで「るいの心の扉を開く王子様が登場する」と書きましたが

その王子様がるいの働くクリーニング店に顧客として訪れる

戦争孤児でトランペッターの大月錠一郎さんです。

るいは、彼のステージ衣装をクリーニングし、彼の務めるジャズ喫茶に届けたことをきっかけに

ジャズ喫茶に出入りする演奏者たちの衣装クリーニングを発注してもらえることになり

それをきっかけにジャズ喫茶に頻繁に出入りし、錠一郎とも仲良くなって行きました。

そして、錠一郎が東京でのデビューをかけたコンテストに参加するにあたり

一緒にコンテスト衣装を選びに来た洋品店の中で、錠一郎は


「コンテストで優勝して東京に行くことになったら、一緒に来て欲しい」


・・・とるいに告白&プロポーズをするのですが

ここでもるいは、自分の額の傷のことを気にして

錠一郎のプロポースをまともに受けようとせず、距離を置こうとします。

しかし、錠一郎は片桐さんと違ってかなり積極的でして

「僕がいなくて寂しくないの?」
「僕のシャツを(東京で)洗ってよ」

・・・と、どんどん畳み掛けて来ます。

それでもまだ錠一郎の愛を受け止められないるいは

試着室に逃げ込みますが、当然のように錠一郎は追いかけて来ます。

ここでとうとう観念したるいは、錠一郎に嫌われようとして

目の前の鏡越しに前髪を上げて額の傷を見せたところ

錠一郎は何も言わず、微笑みを浮かべながらるいを抱きしめました。

お陰で、ようやくるいの

「相手は自分の真実(=額の傷)を見たら、きっと自分を嫌いになる」

という思い込みが消え

錠一郎の懐の深さに包まれて

「親密感の恐れ」から脱出する一歩を踏み出しました。

・・・しかし、ここでハッピーエンドとは行かないのがドラマでして

コンテストで優勝し、デビューのため東京に行った錠一郎は

精神的なスランプのせいか、トランペットが吹けなくなってしまい

芸能事務所長の娘の奈々の勧めで精神科の病院に通いますが、症状は改善せず

事務所長に見切りをつけられ、大阪に帰らざるを得なくなりました。

そうとは知らず、大阪で錠一郎の便りを待っていたるいは

「錠一郎が東京で奈々と付き合っているらしい」

という風の噂に心がかき乱されます。

そして、傷心のうち、るいに黙って大阪に戻って来た錠一郎は

ジャズ喫茶の前で偶然るいと奈々に鉢合わせてしまい

るいから「錠一郎さんが奈々さんと付き合っているって噂を聞いたけど、信じてません」

・・・と言われてしまいます。

ここで、今度は錠一郎が「トランペットが吹けない自分は、るいに捨てられる」と思い込み

「捨てられるくらいなら、いっそのこと嫌われてしまおう」と自暴自棄になり


「そうだよ。俺は奈々のことが好きになった」
「お前とは終わりだ」


・・・と言い出します。

そもそも、それまでの錠一郎は言葉遣いが丁寧でして

「俺」や「お前」といった言葉をるいの前で使ったことはありません。

そこからして、この言葉が本心では無く

あえて悪ぶってみせたことは明らかなのですが

それにしても面倒くさいと言うか・・・

錠一郎もしかりですが、男の人にとってはプライドがとても大切なので

愛する女性の前で、人生の全てだったトランペットを吹けなくなった惨めな姿を晒したく無かったのでしょう。

男性は、時に愛情・共感よりもプライドの方を優先することがあります。

そして、ここまで書くとお気づきかも知れませんが

錠一郎とるいは

「ありのままの自分・弱い自分は愛されるはずがない」

・・・という同じ感情で苦しんでいます。

よく「パートナ同士は同じ感情で苦しむ」と言いますが

この一連の流れもそうした真実を物語っています。

そして「私は愛されない」という思い込みはこの「カムカムエブリバディ」のストーリーのように

恋愛・パートナーシップのような緊密な関係においてより複雑になり、増幅されてゆきます。

来週の予告では、二人はまた親しさを取り戻すように見えましたが

現実のパートナーシップにおいては

親しさを取り戻せないまま関係がこじれて

別れに至ってしまうケースもあります。

そうならないためにはどうすればよいか?

方法はたくさんありますが、まずは似たような事象が起きた時に


「今 私が/相手が感じているのは『親密感の恐れ』だ・・・」


そう意識して感じることです。

ほとんどの問題は、まずは正しく認識できさえすれば

解決への一歩を踏み出せますので。

ご参考になりましたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な日曜日を。

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