ドイツの公共交通機関は時間通りに運行しない、場合によっては予告なしで運休するなど、ドイツに来たばかりの日本人にとっては信じられないレベルで安定して運営していますが、それでも私が渡独した20数年前に比べるとずいぶんと律儀になったように思います。毎年受験生の面接対策を行う際にお題として「日本とドイツの違い」を挙げさせるようにしていますが、このドイツの公共交通機関の話は生徒が頻繁にテーマにする話材のうちの1つです。その他では
- 他国と陸続きなのでいろいろな文化や言語を経験することができる
- 住宅地域に緑地帯が多く設置されている
- 外国人に対して寛容
といった話題や、なかには医療保険制度の違いについて話したいと相談してくる生徒もいます。
デュッセルドルフでは今日と明日で市営の交通機関がほぼ全線運休のストライキを行なっていて、学校が遠くにあるインター生はご両親が送り迎えをしたり、近所の生徒でそれに乗り合わせたり、タクシーで登下校する生徒もいたようですが、それでもこのストライキ自体に文句が挙がってくるわけではなく、それがドイツの日常風景の一部、または、それが賃上げ交渉のための権利なのだと理解している人が大多数のようです。
駿台デュッセルドルフ校N