こんにちは、駿台ミュンヘン校です。
子育て世代の友人と話をする際、よく話題になるのが「ドイツ人の子育て」についてです。ある友人がドイツ人の知り合いから「あなたはなぜ、いつも子供に対してイライラしているの、そうしていると子供がdrücken(押す、押し付ける、圧迫するなどという意味)されているように感じるのよ」と言われたそうです。子供を心配するあまり、危険な場所があれば避けるようにいつも前もって伝えたり、それを守らなければ叱ったりしていたことに対してそう言われたようです。その後、私たちはなぜドイツ人はあまり子供を叱らないのだろうかという話題になり、そのような背景には、「個人主義」があるのではないかという私たちなりの結論に達しました。「親」「子」は別の人間であり、最初にここは危険だということを教えたあとは、子供に任すという考えなのではないのでしょうか。確かにドイツでは親子が手をつないでいるところはあまり見かけません。自転車でも、前に親、後ろに子供がついていくのを見ることがあり、私はいつもヒヤヒヤして見ていました。子供たちは自分の頭で考え、自分がしっかりついていかないと、本当に親に置いていかれると思っているのかもしれません。どちらの子育てが優れているということはないと思います。しかし、私自身、この友人との会話の後、生徒様の指導の際についつい何から何まで先に注意していたのではないか、ある程度は見守るように心がけることも必要なのではないかと考えるきっかけとなりました。
駿台ミュンヘン校A.S