3ダイブに関する見解

表題のお堅い内容に内容に入る前に・・・
先ほど検索語チェックをしていたら、
「御着さん」で検索してこちらのブログにこられた方が2件。

御着さんって一昔前までサンマリンでは知らない人がいないくらいの
超有名人だったおじさま（お客様）です。
がっ！なんでサンマリンのブログにひっかかるのだっ？
ネタにはつきないおじさまではあるけれど、
このブログに書いた覚えはないけど、書いたのか？私。

さて本題へ・・・・。
NONダイバーの方には少し理解できにくい内容で申し訳ありませんが、
今回は3ダイブに関するお話です。

先日ネットサーフィン（死語ですか？）していたら沖縄のとあるお店さんの
ホームページの記事が目に留まりました。
「３ダイブに関する見解」という内容です。
そのお店さんの了解を得ましたのでリンク先をご紹介します。
宜しければご覧下さい。
・宮古島バウハウスさん
http://www.bowhouse.gr.jp/information/3dive.police.htm

当然ダイビング業者サイドから言えば、1ダイブでも多く潜っていただく事は
非常に大きな売り上げアップになるわけですが、
バウハウスさんは、今ではごく当たり前になっている、
連日３ダイブすることに警笛をならしています。
減圧症の問題は勿論、他の弊害もあると。

ちなみに私も全く同様の考えなので1日3ダイブを計画する時はかなり悩みま
す。（ほとんどやりませんが）
担当イントラとしては、ご一緒したお客様「全員」の安全を守るのは
当然の使命。
しかもリスクすれすれの所で守るのではなくかなり余裕を持って守りたい。

レジャーダイバーの減圧症が命に関わる事は少ないですが、
それでも一度でも罹患するとダイビングから遠ざかってしまうのは確実です
し、多少なりとも日常生活にも支障が出てしまう可能性も否めません。
ダイビングで日々の生活がブルーになる。
そんな人をサンマリンから絶対に出したくありません。

そんな私も過去のリゾートダイバー時代は自分には減圧症なんて関係ない事、と
根拠もなく思い込んでおり、１日５本潜った事もありました。
そんなハードなダイビングをしている時期も幸い？たまたま？減圧症にはなり
ませんでしたが、
何より怖いのが何の知識もなく、何の不安もなく現地スタッフの言われるがま
ま、潜っていたことです。
きちんとEN前や水中で減圧管理をして、体調、体内水分量をしっかり整えて、
EX後も高地移動や運動等、あらゆるリスクに気をつけた上なら問題ありませ
ん。
ちなみに現地スタッフさんはダイビング後に飛行機には乗りませんし、
長距離移動による疲労や慣れない場所での睡眠不足や体調不良もありません
し、多くの潜水経験により浮上速度もゆっくりできるし、呼吸量や運動量も格段に
少ないです。
同じダイビングをしているようでも我々ツーリストダイバーとはリスクが
全然違います。
減圧症の詳しい話はまたお尋ね下さい。

とにかくこのバウハウスさんの記事は非常に勇気があり、とても誠実なスタッフ
さんだと私は思います。
リゾートにこのようなお店さんが増えればいいなと心からそう感じました。

最後に誤解のないようにお伝えしておくと、一概に３ダイブが悪い！というこ
とでありません。
きちんと減圧・体調管理されていれば問題ないと思いますし、
逆に２ダイブでも１ダイブでも水深や潜水時間、体調管理、EX後管理に
よっては管理された3ダイブよりもリスクが高くなりこともあります。
ただ、昔の私みたいに「インストラクターと一緒に潜ってたら減圧症とは無関
係」とか
「ダイブコンピュータの時間さえ守っていたら大丈夫」
とは思わないで欲しいのです。
そして、自分の強い意思で行動していただきたい、ということであります。
逆に言うと「減圧症」はしっかり知識を持って慎重に行動すれば何も恐れる事
はない、と自信を持って断言できます。