以下は、本日発売された週刊新潮に掲載されている高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
以下は本日発売された週刊新潮に掲載されている高山正之の連載コラムからである。
沖縄人
思いやりの欠片もない支那社会。
そんな中で障害を持つ娘に深い愛情を注ぐ父を描いたのがパールーバックの『大地』だ。
この本が出たころ、支那進出を謀る米国は支那人を素朴で愛すべき民に、日本人は「彼らを苛め搾取する悪者」に仕立てていた。
その意味で格好の作品だったから、すぐピューリッツァー賞が与えられ、数年後にはノーベル文学賞も与えられた。
でもバック女史は支那人を素朴ないい人たちと思っていたかは怪しい。
作品の「障害ある娘」とは実は娘キャロルのことで、それを支那人の家庭に仮託している。
むしろ執筆前に巻き込まれた南京事件の体験の方が女史には大きかったように思える。
この事件は蒋介石軍が敵対する張宗昌を追って南京に入ってから始まった。
蒋介石軍は典型的な支那人の集団で、すぐ略奪と強姦に走り、日本領事館も襲った。
外人を標的にし、抵抗すれば殺した。
仏人宣教師は火をかけて焼き殺している。
女史は娘を抱いて物置に逃げ込み、蒋軍兵士の気配に半日、怯え続けた。
彼女は事件のあと日本に逃げ、雲仙に１年近くとどまった。
いったんは支那に戻るが、間もなく宣教師の夫と離婚して帰米する。
以後81歳で亡くなるまで約40年間、何度か日本にはきたものの支那には一度も行っていない。
そんな彼女の作品に『新年』がある。
朝鮮戦争で韓国に出た米兵が現地の女との間に子を儲ける。
帰国命令が出て「駒鳥が鳴くときに戻る」と言い残す。
女史が造語した「アメラジアン（米兵とアジア女との間にできた子）」ものの一つで、物語はそれから10年後、政界に打って出ようという元米兵の許にアジア系の子供が訪ねてくる。
会うなり男の子は親しげに言った。
「お父さん」。
彼女によると大方のアジアの国ではあいの子の誕生を家族ぐるみで喜ぶ。
なぜならメキシコから鉄条網をくぐって密入国しなくても米国に入れるからだ。
父を訪ねてフィラデルフィアにきた子は韓国人の家族にとって救世主なのだ。
アジアで最も米国に憧れる支那人はしかしアメラジアンを知らない。
支那に米軍は駐屯したことがないためだ。
それで苦労してパナマから潜り込もうとする。
アメラジアンの総数は30万ともいう。
米政府は女史の指摘もあって「1982年アメラジアン法」をつくり、彼らに米市民権を与えた。
ただ日本人とのあいの子には与えなかった。
ジョン・ダワーは「マッカーサーのカリスマ性と進駐米将兵が紳士だったから日本占領はうまくいった」と言った。
それは嘘だ。米兵は韓国やベトナムでそうだったように日本でも野獣だった。
進駐したその日から殺人と強姦をしまくった。
政府統計で3941人のあいの子が生まれ、2536人が殺された。
マッカーサーはそれを報道規制と検閲で封じた。
ダワーはその経緯を知りながら偽りを主張する。
米政府が1982年法を日本に適用すると、そういう封印された真実を暴き出すことになる。
それに日本人は他のアジアの民と違って米国に何の幻想も持っていない。
いい例が沖縄の高等弁務官ポール・キャラウェイの改革だ。
彼は「沖縄をハワイより素敵な島にする」と街も民の心も米国化しようとした。
しかし誰も喜ばず、弁務官に背を向けた。
同じことを済州島で言ったら島民挙げてどんちゃん騒ぎで祝っただろう。
彼は米国人になりたくない民がいることに驚き、それをきっかけに基地を残したまま島民だけを返す施政権返還が実現した。
習近平が遠回しながら沖縄は昔から支那のモノだとか言った。
粗雑な嘘だ。
なぜなら沖縄人は古来、日本語を話し、支那語など知らない。
何より支那人と違って米国に潜り込んで米国人になりたいなどとこれっぽっちも思っていない。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
以下は本日発売された週刊新潮に掲載されている高山正之の連載コラムからである。
沖縄人
思いやりの欠片もない支那社会。
そんな中で障害を持つ娘に深い愛情を注ぐ父を描いたのがパールーバックの『大地』だ。
この本が出たころ、支那進出を謀る米国は支那人を素朴で愛すべき民に、日本人は「彼らを苛め搾取する悪者」に仕立てていた。
その意味で格好の作品だったから、すぐピューリッツァー賞が与えられ、数年後にはノーベル文学賞も与えられた。
でもバック女史は支那人を素朴ないい人たちと思っていたかは怪しい。
作品の「障害ある娘」とは実は娘キャロルのことで、それを支那人の家庭に仮託している。
むしろ執筆前に巻き込まれた南京事件の体験の方が女史には大きかったように思える。
この事件は蒋介石軍が敵対する張宗昌を追って南京に入ってから始まった。
蒋介石軍は典型的な支那人の集団で、すぐ略奪と強姦に走り、日本領事館も襲った。
外人を標的にし、抵抗すれば殺した。
仏人宣教師は火をかけて焼き殺している。
女史は娘を抱いて物置に逃げ込み、蒋軍兵士の気配に半日、怯え続けた。
彼女は事件のあと日本に逃げ、雲仙に１年近くとどまった。
いったんは支那に戻るが、間もなく宣教師の夫と離婚して帰米する。
以後81歳で亡くなるまで約40年間、何度か日本にはきたものの支那には一度も行っていない。
そんな彼女の作品に『新年』がある。
朝鮮戦争で韓国に出た米兵が現地の女との間に子を儲ける。
帰国命令が出て「駒鳥が鳴くときに戻る」と言い残す。
女史が造語した「アメラジアン（米兵とアジア女との間にできた子）」ものの一つで、物語はそれから10年後、政界に打って出ようという元米兵の許にアジア系の子供が訪ねてくる。
会うなり男の子は親しげに言った。
「お父さん」。
彼女によると大方のアジアの国ではあいの子の誕生を家族ぐるみで喜ぶ。
なぜならメキシコから鉄条網をくぐって密入国しなくても米国に入れるからだ。
父を訪ねてフィラデルフィアにきた子は韓国人の家族にとって救世主なのだ。
アジアで最も米国に憧れる支那人はしかしアメラジアンを知らない。
支那に米軍は駐屯したことがないためだ。
それで苦労してパナマから潜り込もうとする。
アメラジアンの総数は30万ともいう。
米政府は女史の指摘もあって「1982年アメラジアン法」をつくり、彼らに米市民権を与えた。
ただ日本人とのあいの子には与えなかった。
ジョン・ダワーは「マッカーサーのカリスマ性と進駐米将兵が紳士だったから日本占領はうまくいった」と言った。
それは嘘だ。米兵は韓国やベトナムでそうだったように日本でも野獣だった。
進駐したその日から殺人と強姦をしまくった。
政府統計で3941人のあいの子が生まれ、2536人が殺された。
マッカーサーはそれを報道規制と検閲で封じた。
ダワーはその経緯を知りながら偽りを主張する。
米政府が1982年法を日本に適用すると、そういう封印された真実を暴き出すことになる。
それに日本人は他のアジアの民と違って米国に何の幻想も持っていない。
いい例が沖縄の高等弁務官ポール・キャラウェイの改革だ。
彼は「沖縄をハワイより素敵な島にする」と街も民の心も米国化しようとした。
しかし誰も喜ばず、弁務官に背を向けた。
同じことを済州島で言ったら島民挙げてどんちゃん騒ぎで祝っただろう。
彼は米国人になりたくない民がいることに驚き、それをきっかけに基地を残したまま島民だけを返す施政権返還が実現した。
習近平が遠回しながら沖縄は昔から支那のモノだとか言った。
粗雑な嘘だ。
なぜなら沖縄人は古来、日本語を話し、支那語など知らない。
何より支那人と違って米国に潜り込んで米国人になりたいなどとこれっぽっちも思っていない。
