1992年発行の東野圭吾の推理小説。
私の好きなスポーツものである。
ある屋敷に4人の男女が忍び込む。
家主に見つかり格闘となり、家主が持ち出した拳銃で、
家主を射殺してしまう。そして屋敷に放火する。
家主はスポーツドクターの仙堂で、謎の多い人物だった。
仙堂の屋敷には併設された施設があり、
そこにこれまた謎の人間が軟禁されていた。
放火の際にその人間は施設から逃げ出し、
仙堂の仇・犯人である4人を殺すために街に出る。
犯人の4人は安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子で、
それぞれオリンピックで活躍した元選手だった。
4人は仙堂の元でドーピングに手を染めており、
その証拠となるデータを奪うために屋敷に忍び込んだのだった。
施設で軟禁されていたのは、仙堂がドーピングにより育成した、
超人的な体格と身体能力を持つ外国人の女子選手である事がわかるが、
詳しい事は知られていなかった。
施設で入手した4人の住所と名前を手掛かりに、
女子選手は東京へ向かう。
女子選手は超人なので予想できない(人間技ではない)
行動で4人を追い詰めて行く。
またこれも、思いもよらない結末へ向かうのだが・・・
アンチ・ドーピング機構の人の仕事って警察が犯人を追うのと同じで、
犯人捜し、証拠探しなのね。
「ドーピングは犯罪だ!」と言う台詞に私が思ったのは、
「オーバー・ステイは犯罪だ!」である(笑)。
オーバー・ステイとは、外国に滞在するためには、
ビザと言う物が必要である。日本人はビザなしで滞在できる
国(日数制限あり)が多いためビザには無頓着だろうけど。
私が住んでいたインドでは滞在にビザは必須である。
故意に期間を過ぎても滞在している人がいたが、
「オーバー・ステイは犯罪だ!」と言いたい。
見つかれば基本的には日本へ強制送還だし、
悪質と判断されればビザが取得できない事だってある。
話を戻して・・・ドーピングは悪い事である。
記録を伸ばしたいと言う理由やオリンピックに出場したい
と言う理由から薬物を使用する人がいる。
そこまでして記録を伸ばして嬉しいのかね・・・・。
スポーツマンシップにのっとり! じゃないのかな。
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