If you're looking to commit a social faux pas with minimal backlash, come to the Bay Area
(いけないことしときながら軽く済ましたいってのならベイエリアにおいでよ)
このブログでは、ランディ・モスとテレル・オーウェンスという球界1・2を争うワイドレシーバーの二人をウォッチングしてきたわけだが(笑)、オーウェンスのお騒がせの次はやっぱりモスだった。
っていうか、モスといえばヴァイングスに入団する時にすでに要注意人物とされていた男。今回のお騒がせは
Raiders' Moss admits to using marijuana
(8月19日ロイター)
マリファナの常用をテレビ番組で告白してしまったというもの。
何?ネタが古い?
いや、コメントを求められたヘッドコーチが実際のオンエアを見てから判断したいと言っていたので、処分が下るのかどうか見守っていたのだ。
とりあえず処分が下る気配はないようなのでうやむやになったのかとも思ったが、そうでもないようで…。
最近は日本でも高校野球の不祥事が問題になっているが、アスリートといえば不祥事、不祥事といえばアスリート…である。不可解なのは駒大苫小牧のニュースなどを取り上げるコメンテイターやらキャスターやらが、「そんな非道い暴力沙汰は初めて見た」といわんばかりの反応をしていることだ。
「苫小牧の街を歩けなくしてやる」という罵声の追い打ちはちょっとまずいと思うけど、不真面目なヤツに対して鉄拳制裁なんてよくあることぢゃないの?
元アスリートのタレントとか引退したアスリートがバラエティ番組などで「先輩にボコボコにされました」という話は笑いながらネタにするくせに、一度不祥事というレッテルが貼られたら、神妙な顔をしていかに事態の深刻さを演出をするかということに全神経を注ぐ。
高校生の不祥事といえば北海道日本ハムのダルビッシュが喫煙で謹慎をくらったが、野球部のヤツらを徹底的に総ガサ入れしたら日本中の野球部の半分以上はつぶれちまうんぢゃないだろうか?
ひところと較べれば近年は減少の傾向にはあるのだろうが、それでも日本の野球選手が他のスポーツ選手と較べて喫煙なさっている方々が多いということからもそれは推測できる。
私のまわりを見るかぎりだとハタチすぎてからわざわざタバコを吸い始めるって例はあまりない。
ダルビッシュ事件のときに木村太郎が
「未成年という以前にスポーツ選手としてタバコなんて吸ってたらやっていけないということを自覚するべきですね」といっていたが、野球はそれでもやっていけちゃうスポーツなんだろう。
ここで誤解して欲しくないのは、さっきの「鉄拳制裁」と違って、喫煙の場合は「みんなやってんだからいいぢゃん」ってことでは決してない。ただどちらの問題も「木を見て森を見ない」という姿勢に問題があるんぢゃないんだろうかってことで並べてみたのだ。
“見ない”というよりは“見ないようしている”といったほうがいいだろう。つまり森を直視してしまうと大変なことになってしまうからあえて見て見ぬふりをしているということだ。
さっきのモスのマリファナ常用告白にからんだコラムがサンフランコクロニクルのサイトにあった。実は冒頭の見出しはそれのもの。
内容もなんとなく紹介してみる…↓
モスのマリファナ常用告白以来、もう一週間、(このコラムは8月24日付になっている)全米が大騒ぎしているようだけどクリスピークリーム(有名ドーナッツ・チェーン)の店舗数より多いマリファナショップがある、ここベイアリアではそんなのは所詮ちんけなローカルニュースに過ぎないのさ。
もしキミが、なんか犯罪をやらかそうとなーんて思ってるんだったらベイエリアにくるっきゃないよ。ここでは何をやっても他人の干渉は最小限なんだから。
たとえば先月、元ビレッジ・ピープルのリードボーカルだったビクター・エドワード・ウィリスがドラッグと銃に関する違反で逮捕されたけど、みんなが非難をあびせるなか、ベイ・アリアのヤツらは、あの「YMCA」の一発屋はまだくたばってなかったのかてな調子で軽く流し、このニセ警官には暖かかったんだ。(ニセ警官というのは彼のビレッジ・ピープル時代のコスプレのことを言っている)
マリファナ渦で身を持ち崩したアート・ガーファンクルだのカルキン坊やだのといった有名人はなんでベイエリアに逃げてこなかったんだろう。
とにかくベイエリアの人々はモスのことなんてとっくに問題にしてないのさ。「モスがマリファナやってたって?アムスタルダムをもじってオークステルダムって呼ばれてるマリファナの街オークランドのフットボールチームにきたやつがマリファナを吸ってたってだけたのことだろ?
↑まぁ、おおざっぱにいうとこんなかんじ。
元々オークステルダムというのはオークランドが医療用のマリファナ産業で栄えていることからついたのだが、コラムで指摘しているように実際にはオークランドの“一般向けの”マリファナショップもこれまたハンバーガーチェーンの店舗数よりも多いほどなのだ。
昨年これらを一掃するための法案が可決されたというから今回の、モスのこの発言はよけいに当局の神経を逆撫でをしてしまったのかもしれない。
モスにしてみればミネソタから西海岸のカリフォルニアに来たとことで告白しやすくなったなんて思ってしまったんだろうか?
このコラムニストは本気でマリファナ解禁論者なのかもしれないが、どちらにしても森を見ないで木だけをつかまえて騒いでもナンセンスだということはいえるだだう。
つまりものごとを変えたいときは元から変えなきゃいっしょだってこと。
フットボール選手のマリファナといえば今年から電撃現役復帰をしたドルフィンズのリッキー・ウィリアムスの引退の原因もマリファナだった。
ヤツは辞めるときに
I didn't quit football because I failed a drug test,
I failed a drug test because I was ready to quit football.
(ドラッグ検査にひっかかったから引退するんぢゃない
もう辞めどきなんでわざと検査にひっかかったんだ)
なんてイイやがった。
そのリッキー・ウィリアムスの現役復帰最初のプレシーズンゲームが殿堂試合(Hall of Fame Game)だってんだからシャレがきいてるぜ。
高校球児のタバコぢゃないがアスリートの意識なんて所詮はこんなものなのかもしれない。
そういえばNHK-BSのNFL中継見てても「この選手は先週バーで女性に暴行(←といってもレイプではない…と思う)をして逮捕されました」なんてフツーにコメントしてたりする。そんな事件が日常茶飯事なアメリカのアスリートたちの意識もすごいが、逮捕されても即ゲームに出られるリーグのモラルはもっとすごい。厳しくしすぎると選手が足りなくなっちゃうんだろうなぁ…。
過去をひたすら美化する偉人伝も考え物だけど、押し入り強盗やダフ屋の経験を悪びれずに自伝に書くキーション・ジョンソンのようなのもいかがなものか。そういえばキーションもワイドレシーバーだったっけ。
きっとアメリカスポーツ界はできることなら反モラルなものを一掃したいんだろうけど、それを一気にやってしまったら、つまり問題児を全員追放してしまったら巨大ビジネスに多大な影響が出かねないので妥協点をゆる目に設定せざるを得ないのだろうな。
一気に変われないというのはスポーツビジネスに限ったことではないが、日本の高校野球の場合は、建て前の上ではビジネスではないはずなので、へんな事なかれ主義体質をここらで一気に改めてはどうだろうか。
選手全員ニコチン検査してひっかかったら即退部とかね。
鉄拳制裁に関してはタバコ問題とは逆の事柄ように思うかもしれないけど、結局はこれも場当たり的な事なかれ主義の結果だ。親が騒いだからとりあえず謝っておけ…みたいな。それこそ森全体を見て対処しないとこれからどんどん同じことを言い出す親が全国に現れるだろう。
独断的意見を言わせてもらえれば、駒大苫小牧のような例に関していえば
「暴力?指導ですよ。運動部なら当たり前ですよ。ちんたらやってたとてもぢゃないけど甲子園なんて出られるわけないっしょ」
と毅然とした態度でのぞめばいい。
どこからが度をこした暴力゜なのかというと骨折したり後遺症が残るほどのダメージを与えてしまったらやはりやりすぎだろう。今回、被害者の生徒の父親が「アゴの噛み合わせが悪くなった」とテレビ局のインタビューで付け足すように言ってたけど、公式の発表の中にはその事実は盛り込まれてなかったので、殴られた直後に一時的に違和感があったという程度のものだったのだろう。もしくは勢いでつい言ってしまったとか、
別に他に合理的に強くなる方法があるならシゴキや鉄拳制裁を一斉追放するっていう姿勢もありかもしれないけど、だったら、さっき言ったみたいなアスリートのシゴキ体験を面白可笑しく(もしくは美談、もしくは熱血エピソードとして)ネタにするのもやめなきゃね。全日本の竹下佳江選手は体育館の端から端まで殴られた続けたとか(苦笑)
(いけないことしときながら軽く済ましたいってのならベイエリアにおいでよ)
このブログでは、ランディ・モスとテレル・オーウェンスという球界1・2を争うワイドレシーバーの二人をウォッチングしてきたわけだが(笑)、オーウェンスのお騒がせの次はやっぱりモスだった。
っていうか、モスといえばヴァイングスに入団する時にすでに要注意人物とされていた男。今回のお騒がせは
Raiders' Moss admits to using marijuana
(8月19日ロイター)
マリファナの常用をテレビ番組で告白してしまったというもの。
何?ネタが古い?
いや、コメントを求められたヘッドコーチが実際のオンエアを見てから判断したいと言っていたので、処分が下るのかどうか見守っていたのだ。
とりあえず処分が下る気配はないようなのでうやむやになったのかとも思ったが、そうでもないようで…。
最近は日本でも高校野球の不祥事が問題になっているが、アスリートといえば不祥事、不祥事といえばアスリート…である。不可解なのは駒大苫小牧のニュースなどを取り上げるコメンテイターやらキャスターやらが、「そんな非道い暴力沙汰は初めて見た」といわんばかりの反応をしていることだ。
「苫小牧の街を歩けなくしてやる」という罵声の追い打ちはちょっとまずいと思うけど、不真面目なヤツに対して鉄拳制裁なんてよくあることぢゃないの?
元アスリートのタレントとか引退したアスリートがバラエティ番組などで「先輩にボコボコにされました」という話は笑いながらネタにするくせに、一度不祥事というレッテルが貼られたら、神妙な顔をしていかに事態の深刻さを演出をするかということに全神経を注ぐ。
高校生の不祥事といえば北海道日本ハムのダルビッシュが喫煙で謹慎をくらったが、野球部のヤツらを徹底的に総ガサ入れしたら日本中の野球部の半分以上はつぶれちまうんぢゃないだろうか?
ひところと較べれば近年は減少の傾向にはあるのだろうが、それでも日本の野球選手が他のスポーツ選手と較べて喫煙なさっている方々が多いということからもそれは推測できる。
私のまわりを見るかぎりだとハタチすぎてからわざわざタバコを吸い始めるって例はあまりない。
ダルビッシュ事件のときに木村太郎が
「未成年という以前にスポーツ選手としてタバコなんて吸ってたらやっていけないということを自覚するべきですね」といっていたが、野球はそれでもやっていけちゃうスポーツなんだろう。
ここで誤解して欲しくないのは、さっきの「鉄拳制裁」と違って、喫煙の場合は「みんなやってんだからいいぢゃん」ってことでは決してない。ただどちらの問題も「木を見て森を見ない」という姿勢に問題があるんぢゃないんだろうかってことで並べてみたのだ。
“見ない”というよりは“見ないようしている”といったほうがいいだろう。つまり森を直視してしまうと大変なことになってしまうからあえて見て見ぬふりをしているということだ。
さっきのモスのマリファナ常用告白にからんだコラムがサンフランコクロニクルのサイトにあった。実は冒頭の見出しはそれのもの。
内容もなんとなく紹介してみる…↓
モスのマリファナ常用告白以来、もう一週間、(このコラムは8月24日付になっている)全米が大騒ぎしているようだけどクリスピークリーム(有名ドーナッツ・チェーン)の店舗数より多いマリファナショップがある、ここベイアリアではそんなのは所詮ちんけなローカルニュースに過ぎないのさ。
もしキミが、なんか犯罪をやらかそうとなーんて思ってるんだったらベイエリアにくるっきゃないよ。ここでは何をやっても他人の干渉は最小限なんだから。
たとえば先月、元ビレッジ・ピープルのリードボーカルだったビクター・エドワード・ウィリスがドラッグと銃に関する違反で逮捕されたけど、みんなが非難をあびせるなか、ベイ・アリアのヤツらは、あの「YMCA」の一発屋はまだくたばってなかったのかてな調子で軽く流し、このニセ警官には暖かかったんだ。(ニセ警官というのは彼のビレッジ・ピープル時代のコスプレのことを言っている)
マリファナ渦で身を持ち崩したアート・ガーファンクルだのカルキン坊やだのといった有名人はなんでベイエリアに逃げてこなかったんだろう。
とにかくベイエリアの人々はモスのことなんてとっくに問題にしてないのさ。「モスがマリファナやってたって?アムスタルダムをもじってオークステルダムって呼ばれてるマリファナの街オークランドのフットボールチームにきたやつがマリファナを吸ってたってだけたのことだろ?
↑まぁ、おおざっぱにいうとこんなかんじ。
元々オークステルダムというのはオークランドが医療用のマリファナ産業で栄えていることからついたのだが、コラムで指摘しているように実際にはオークランドの“一般向けの”マリファナショップもこれまたハンバーガーチェーンの店舗数よりも多いほどなのだ。
昨年これらを一掃するための法案が可決されたというから今回の、モスのこの発言はよけいに当局の神経を逆撫でをしてしまったのかもしれない。
モスにしてみればミネソタから西海岸のカリフォルニアに来たとことで告白しやすくなったなんて思ってしまったんだろうか?
このコラムニストは本気でマリファナ解禁論者なのかもしれないが、どちらにしても森を見ないで木だけをつかまえて騒いでもナンセンスだということはいえるだだう。
つまりものごとを変えたいときは元から変えなきゃいっしょだってこと。
フットボール選手のマリファナといえば今年から電撃現役復帰をしたドルフィンズのリッキー・ウィリアムスの引退の原因もマリファナだった。
ヤツは辞めるときに
I didn't quit football because I failed a drug test,
I failed a drug test because I was ready to quit football.
(ドラッグ検査にひっかかったから引退するんぢゃない
もう辞めどきなんでわざと検査にひっかかったんだ)
なんてイイやがった。
そのリッキー・ウィリアムスの現役復帰最初のプレシーズンゲームが殿堂試合(Hall of Fame Game)だってんだからシャレがきいてるぜ。
高校球児のタバコぢゃないがアスリートの意識なんて所詮はこんなものなのかもしれない。
そういえばNHK-BSのNFL中継見てても「この選手は先週バーで女性に暴行(←といってもレイプではない…と思う)をして逮捕されました」なんてフツーにコメントしてたりする。そんな事件が日常茶飯事なアメリカのアスリートたちの意識もすごいが、逮捕されても即ゲームに出られるリーグのモラルはもっとすごい。厳しくしすぎると選手が足りなくなっちゃうんだろうなぁ…。
過去をひたすら美化する偉人伝も考え物だけど、押し入り強盗やダフ屋の経験を悪びれずに自伝に書くキーション・ジョンソンのようなのもいかがなものか。そういえばキーションもワイドレシーバーだったっけ。
きっとアメリカスポーツ界はできることなら反モラルなものを一掃したいんだろうけど、それを一気にやってしまったら、つまり問題児を全員追放してしまったら巨大ビジネスに多大な影響が出かねないので妥協点をゆる目に設定せざるを得ないのだろうな。
一気に変われないというのはスポーツビジネスに限ったことではないが、日本の高校野球の場合は、建て前の上ではビジネスではないはずなので、へんな事なかれ主義体質をここらで一気に改めてはどうだろうか。
選手全員ニコチン検査してひっかかったら即退部とかね。
鉄拳制裁に関してはタバコ問題とは逆の事柄ように思うかもしれないけど、結局はこれも場当たり的な事なかれ主義の結果だ。親が騒いだからとりあえず謝っておけ…みたいな。それこそ森全体を見て対処しないとこれからどんどん同じことを言い出す親が全国に現れるだろう。
独断的意見を言わせてもらえれば、駒大苫小牧のような例に関していえば
「暴力?指導ですよ。運動部なら当たり前ですよ。ちんたらやってたとてもぢゃないけど甲子園なんて出られるわけないっしょ」
と毅然とした態度でのぞめばいい。
どこからが度をこした暴力゜なのかというと骨折したり後遺症が残るほどのダメージを与えてしまったらやはりやりすぎだろう。今回、被害者の生徒の父親が「アゴの噛み合わせが悪くなった」とテレビ局のインタビューで付け足すように言ってたけど、公式の発表の中にはその事実は盛り込まれてなかったので、殴られた直後に一時的に違和感があったという程度のものだったのだろう。もしくは勢いでつい言ってしまったとか、
別に他に合理的に強くなる方法があるならシゴキや鉄拳制裁を一斉追放するっていう姿勢もありかもしれないけど、だったら、さっき言ったみたいなアスリートのシゴキ体験を面白可笑しく(もしくは美談、もしくは熱血エピソードとして)ネタにするのもやめなきゃね。全日本の竹下佳江選手は体育館の端から端まで殴られた続けたとか(苦笑)
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