古田敦也と大山加奈
有名人のブログというと、(物書きを生業としている人以外は)文化人といわれるような人のものでさえ、ろくに更新されてなかったりだとか、人任せ的というか“人工的”な匂いがプンプンという印象があった。ましてやスポーツ選手なんて(失礼…)…と思っていたのだが、自分がブログを始めたということもあり、いろんなブログをちゃんと見てみようと思ったのだが、二人のアスリートのブログを見てその先入観は吹き飛んだ。
ひとつ目はこないだも話題にした東レアローズの大山加奈選手のブログ。こちらはおいらたちと同じgooブログの一般枠で参加なようなのでヒモ付きブログとはそもそもの志が違う。
比較的、マメに更新されているし、はじめた当初から写真バリバリ、絵文字バリバリでブログ初心者&旧人類の私としてはその現代っコっプリに圧倒されっぱなしだった(苦笑)
もっとも大山選手といえば昨年、自力でHPを作成して話題になったという猛者らしいのでブログくらい屁のカッパ(死語)だったのかもしれない。
それにしても登場以来常にベスト10入りとは、無名一般人の私たちにとっては迷惑なハナシだ(…って少なくとも25位以内に入ってからランキング気にしろよってハナシですな。)
さすがに人気者はTBやコメントも多い。そんな有名人ブログを見てて面白いのは「おまへそれトラバちゃうやろ!単なるメッセージやんけ!」っとツッコミたくなるようなTBが少なからず見られることだ(笑)。
いきなり二人称で語りかけていて、TBしているとは知らずに、その記事にたどりついた人には何のことやらわからないような内容のもの(笑)。なんだかイヤホンマイクをつけた携帯でブツブツと会話しながら歩いてる人を初めて見たときのような恥ずかしさ(笑)。
かと思うとリンク狙いなのか全くかんけーない内容のもがまじってたりする。
さて、大山選手のブログはこないだも書いたように偶然見つけたのだが、こっちは前からチェックしようと思っていたブログ。それは球界の司令塔こと古田敦也選手会長のプログだ。
私は元々スワローズの大ファンということもあり、昨年古田捕手がブログを始めたと「すぽると」で告知されたときにはすぐさまチェックしたのだが、その時はなんかヒモ付き有名人サイトの匂いが漂っていた気がしたので、それっきり全くチェックしていなかったのだった。
古田氏が頭脳明晰でトークも冴えているということはテレビなどで知ってはいたが、それでもブログとなると多忙ということもあるので期待はできないだろうという先入観があったのかもしれない。
なにか“口述筆記的な”というか大勢の取り巻きの中にいる本人が見えないごとくの距離感を勝手に想像してたのだが、これがなかなかどうして、うーん!ポン!(←拳で手を叩く音)て感じなのだ。
写真もちゃんとブログのために自分で撮ったものであったり、何より驚いたのは初回の記事につけられた千以上のトラックバック(コメントではない)を全部読んだというのだ。
こんなことなら私ももっと早く気付いてTBしておくんだった…。
え?
有名人と目が合うとうれしい…的なミーハーな動機ではありませんってば。
野球を愛するものとして選手会長に私のNFL仕込み?の改革意見を上申したい…と。
よし、今オフにはやったろ。
古田選手のちょっと前の記事では「世界フィギア」の話題にふれて
「ルッツ、トゥ、トゥループ、アクセル、サルコー??などよく分からない。どなたか、八木沼級の方、トラバください!」
と呼びかけている。
うーんこれが指導者の器ってやつなのだなぁ…と感じずにはいられなかった。だって彼ほどの立場だったらまわりにいくらでも聞けるような人はいるだろう。それこそ八木沼さんに直接聞くことだってでそうだ。そこをあえて読者に参加を促しているという。
自分で完結できることをあえて人に振れるというのは、指導者や司会者の器なのだ。ゲストのコメンテーターさしおいて自分の知識ひけらかすどっかのコメディアンとは大違いである。
そういえば私の前いた会社の上司も部下がもたついていると我慢できなくなって、すぐに自分が前に出てきちゃうような人だ。私もどちらかというと、いや間違いなく、待てないタイプだ…。
このブログでの古田氏はプロジェクトのリーダーでありファン参加型トーク番組の司会なのだ。
私が古田選手の立場だったら膨大なTBがくるなんて思ったらめんどくさくなって、とてもハナシ振る気にはならない…っていうか、そんな器のヤツにはそもそもTBなんてこねーってか?
きっと古田氏は読むのも速いのだろう。仕事できるヒトってのはだいたい速読家なもんなのさ。私はもちろん遅読家(苦笑)
古田氏のブログを見て感じたのは、私がいままで「ハードゲイ問題」だの「ライブドア問題」で感じた懸念とは対極にあるもの。
それはIT社会への憂慮ではなく、ネットの可能性の部分。TB読破もそうだけど、ライバル宣言した真鍋ブログとのやりとりを紹介したりとか、いい意味での「つながっている感」がつたわってくるのだ。ブログなのでそれが当たり前といえば当たり前なのだが、有名人ともなるとすべてにおいて“負う量”が個人ブロガーと較べるとケタ違いなのでやっぱりスゴイことだと思う。
結局のところ技術を活かすも殺すも(っていうか殺されるも)最後は人間次第なのだという一筋の光を見たような気がした。本当の意味でネット社会をリードしていくのはあの小太りのあんちゃんたちではなく、こうした人たちなのだな思う。やっぱり“進歩”を完成させるものは“ハード”ではなく”ソフト”なのだ。
とにかくいままでは有名人のネットコンテンツというと告知ポスターぐらいの感覚でしか見てなかったのだが、今回の二人のブロガーを見て少し見方が変わった…と同時に、一ブロガーとして(…というか一社会人として)猛省を促された気がした。
てなわけで、今年はスワローズとアローズを応援しつつ、やっぱり両選手のブログにTBしちゃえ、えいっ。がんばってくださいご両人。
開店当初はどのジャンルのページでもトラックバックを受け付けつけようと思っていたのですが次第に変なページが多くなり・・・。棋士を目指す少年少女も見ておりますのでそういうページに飛ばせるわけにはいかないのです。
線引きをしっかりするために将棋に関係あるページだけという形にさせて頂きました。
コメント欄にURLを貼り付けるのと違ってトラックバックは目立つので・・・。ご了解頂ければ幸いです。
スポーツ興味ない人に感動していただくのは特した気分です
あ、でも書いてあることは全部、私の真意ですが
ただ、古田氏くらいのレベルのヒトってそうそういないので
やっぱり将棋で羽生名人に勝つくらいアタマよくないとああはなれないんですかね
トータルでいったらまだまだネット社会の未来は暗いかな
あと大山選手が自分でwebページを作成していたという話にも発憤…ぢゃなかった発奮です
一筋の光的な発想、
SuperBowlさんが見つけた瞬間が
分かって、感動!!!(T_T)。