今週は大規模トラブルに巻き込まれた。
12時間におよぶ復旧&リカバリを経て正常に戻るものの、
予定していた仕事が1日分以上遅延する結果に、、、
遅延作業のスケジュールを巻き返すために、
さらに残業を重ねる。そんな1週間だった。
本当は金曜日、土曜日とブログ投稿しようと考えていたが、
それどころではなかったため、今日になってしまった、、、
ブログを読んでくださっている方には申し訳ない。
さて、トラブルというと、情報処理技術者試験の
午後試験では現場のよく起こるあるあるが出題される。
(特に、ITサービスマネージャやネットワークスペシャリストなどは顕著である)
例えば、以下のような感じだ。
インシデント発生時の対応プロセスは?
インシデント発生原因の根本ってなんだったの?
インシデントが起きても迅速に復旧もしくは業務影響を与えない設計は?
システムがどうしようもなくなった時に運用で何ができる?
情報処理技術者試験の問題文には、
受験者たちの解答が一意となるようにヒントがちりばめられている。
つまり、問題を解くたびに以下の判断が必要になる。
・一般論での解答か?
・問題文の条件下での解答か?
ネットワークスペシャリストも上記のルールに従っている。
平成23年度 秋期 午後Ⅰ試験 問2でメールアーカイブシステムを
構築する問題が出題されている。
その中で、メール受信後のメールに対してディジタル署名を
付与して長期保管するような仕組みにする要件がある。
ここで登場する「ディジタル署名」の目的は大きく3点。
①メール内容が改ざんされていないこと。
②送信者がなりすまされていないこと。
③送信者の否認を防止すること。
「メール受信後の」という問題文の条件がない場合どうなるか?
解答が上記目的の3つから1つに絞れずに様々な解答が生まれる。
例えば、
メール送信者がその時点で確かに送ったことを保証するため
メール内容が改ざんされていないことを確認できるようにするため
メール送信者のなりすましを防止するため
などである。
こういう曖昧な問題を作ってしまうと、
受験者は解答に困るし、採点官は正解の判断に困る。
そもそも何でもありになってしまうのである。
(悪く言うとあー言えばこー言う的な水掛け論になってしまう)
だから、受験者の解答が一意になるようにヒントが埋め込まれている。
「メール受信後」ということは、当該メール送信時点や
アーカイブされてから時間が経過した後の話ではないということ。
つまり、上記3つの何でもあり解答例から
メール内容が改ざんされていないことを確認したいから
という解答に絞っているのである。
問題文に無駄がないのだ。
この体験は過去問題でしか得られないものだ。
これも過去問題が大切であると考える1つの理由だ。
平成23年度 秋期 午後Ⅰ試験 問2はこれがよく学べる問題だった。
それに改めて気付かされたのは、以下の書籍だ。
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試験区分ごとに必要となる本質的な知識に加え、
問題文の読み方というのも重要なのである。
ネットワークスペシャリストだけでなく、全区分共通だ。
1度身につけば、全ての試験区分でも活用できる。
このことを肝に銘じながら、積み重ねを続けていきたい。
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