コットンウェイの道端から

真岡鐵道を中心に、広く交通に関するトピックスをお届けしたいと思います

[道路]高速道路はどこへ…

2009-08-06 00:59:27 | 道路
北関東道の栃木―茨城両県間が開通して早7ヶ月…


春から実施されているETC割引(1000円)の影響もあってか、通行量は予想を上回り順調な滑り出しとか。もっとも、開通ブームもあると思うので、これからも観光や商業での有効的な利用方法を考えなくてはいけないのですが


さて、今日はそんな高速道路の話


与党の経済対策で高速道路のETC割引が拡大され、GWの渋滞だ、ETCが品薄だとかいろいろ騒がれました。ユーザーには大歓迎のこの政策、しかし、一方では無視できない負の影響も出てきています。


高速道路に利用客を奪われ…鉄道(新幹線)、空の便(国内線)、フェリーなどが苦戦しています。西日本では、廃止となってしまったフェリー便もあるし、今、お盆の帰省ラッシュを前にしても新幹線や空の便の予約状況はよくないようです。一方で、とあるイベント主催者が『今回は、どっと車が押し寄せるのではないか』と危惧しているニュースが報じられていました。毎年、駐車場や渋滞が問題となっている集客イベントも多く開催される夏。今年はいっそう大変ですね


結局、移動手段の1つである高速道路だけに、経済対策といって国がテコ入れしたのは何だったのでしょう。観光や商業の促進のためであったなら、他にもやり方があったのではないかと疑問に思ってしまいます。


さらに、政権選択が迫られる衆議院選挙が今月30日に実施されます。民主党のマニフェストでは高速道路の無料化をうたっています。これまで、ETCの普及に補助金まで出して躍起になってきた与党。政権交代になったらETCとかに関係なく無料になるんでしょうか? なんかやっていることがメチャクチャですね。


高速道路をめぐる問題が、今後どういう風に動いていくかは不透明ですが、決して人気取りや目先のことだけを考えるのではなく、将来にわたって周りに及ぼす影響をしっかり議論しながら、対応していただきたいですね



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(画像データ)
○2009.7.21撮影 真岡市内の北関東道