キンモクセイ(東京都武蔵野市)
こんにちは。
今日もありがとうございます。
心理学の話を一つ。
人間の性格や性質は、心理学的に考察・分析すると、
【男性的なもの】と【女性的なもの】に分けられるようです。
たとえば、よく言われる性格を見てみると、
【男性的なもの】
・打たれ強い
・頼りがいがある
・意志や信念がある
・自己主張が出来る
・目標めがけて努力をする
【女性的なもの】
・思いやりがある
・人の気持ちを大切にする
・柔軟性がある
・感受性が強い
・自分で感情表現をしたり、他人の感情表現を読み取るのが得意
…と、以上はほんの一例ですが、
たいていの性格は、このように分類が出来てしまうのです。
これ、どちらが良いとかはなくて、
むしろ「たくましいけど細やかな気配りができる」など、
「いろいろな顔を持った、どちらの良いところも持っている」性格ほど、
より魅力があると言えますよね。
なぜこんな話題を持ち出したかと言うと、
「男性的な性格」や「女性的な性格」という分類が、最近よく言われる
「肉食系男子」
「草食系男子」
こんな男性の分類と見事に一致するからです。
人間、いろいろな側面を持っています。
どんなに弱く見える人にも底力はあるし、
たまに度胸を出すことぐらい、少し位はあるわけです。
逆に、どんなに男らしい人でも、
女々しい部分もあれば、
プライドを木っ端微塵にされ、別人のように枯れ果ててしまうことだって、絶対ないとは誰にも言い切れません。
だいたい人間、自分の都合のよいように脚色してものを見てしまうキライがあります。
「〇〇系」という分類や色分けすることで、
かえって人の個性を否定してはいないか!?と思うわけです。
誰しも沢山の面を持っているのに、
「〇〇系」という分類をするということは、
自分が知り得ない部分を都合よく判断するという、
本来、人を見る上で絶対やってはいけない失礼なことなのです。
つまり、なまじっか市民権を得た分類方法があるために、
人の性格ののある程度から先の個性は切り捨てて思考停止になってしまうといった「決め付け」や「思い込み」、
こんなものが蔓延する風潮というのは、いかがなものでしょうか!?
他人への遠慮ない色分けが市民権を得ているほど、
その影で不愉快な思いをしている人は相当数に上るだろうことは、
想像に難くありませんよね。
いろんな人がいます。
その中の誰もが、人格を持っています。
そしてどのひとつ人格を取ったって、
場面や状況、相手によって、
性格や態度は如何様にも変わるもの。
だからこそ、それら全てを見て、
その人を丸ごと受け入れる態度が必要なのです。
もちろん、全員に対してとは言いません。
しかし、せめて身の回りにいるかけがえのない人には、
「自分の色眼鏡だけで見て、内心では尋問するような態度」、
こんな見方をしないほうがどれだけ幸せかと思うのです。