雀の手箱

折々の記録と墨彩画

季節を彩る

2010年05月26日 | すずめの百踊り




 毎年描く薊ですが、今年の分から3枚です。(クリックとWクリックでどうぞ)
 裏の斜面には、一面に蛍袋がたわわに花をつけてうつむいて揺れています。今日は一日雨に打たれて重たげに頭を垂れています。

  雨は午後から上がり、盛りの白い花をつけている柑橘の甘く爽やかな香を五月の風が運んで、「昔の人の袖の香ぞする」とばかりにかぐわしく薫っています。かすかな遠い思い出もよみがえる午後です。









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2 コメント

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薊の花 ()
2010-05-26 17:17:40
 ふくら雀さん 花のお招きに伺いました。
柑橘の甘く爽やかな香りもとどいて… 
 遠い思い出もよみがえる午後…
滴を残した花たちが 陽を受けてかがやきはじめる、 螢袋が重そうに揺れています。
  
 風は 或るとき流れて行つた
 絵のやうな うすい緑のなかを、
 ひとつのたつたひとつの人の言葉を
 はこんで行くと 人は誰でもうけとつた
   立原道造 「薊の花のすきな子に」

 野アザミにかこまれるふくら雀さんがとてもうらやましい。 趣のちがう薊、どの作品もすきです。造形の妙、野趣の繊細さとつよさが素敵にきまりました。
 愉しんで描かれたのですね。デフォルメされたのもおもしろいです。 
 
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ありがとうと微笑みながら (ふくら雀)
2010-05-26 22:09:44
「薊の花の好きな子に」の朧な記憶では蛙さんの引用してくださった続きの詩句は、ありがたうとほほえみながら・・ではなかったでしょうか。鬱屈しがちな気持ちを引き立ててくださるやさしさに触れると、「広い風と光りの世界」
に、フーガも聞こえてきます。

自分のことにかまけて、蛙さんのお宅の工事の進捗を妨げる雨風でもあったのですよね。
強い風で大きな蕾をつけていた百合が頭が重すぎたのでしょう上から20センチくらいのところで折れてしまいました。
気候不順な定めない日々、お大事にお過ごしくださいますように。
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