雀の手箱

折々の記録と墨彩画

去りゆく方たち

2019年01月25日 | 塵界茫々
 このところ、好ましく思って敬愛していた方たちが相次いで亡くなります。昨年の秋、独特の死生観を貫いて凛として生き抜いた樹木希林さんに始まり、平成最後の今年になって、14日には「隠された十字架」「水底の歌」の梅原 猛さん、市原 悦子さん。少し前には、「世界の旅」で、旅への憧れを誘ってくださった兼高かおるさんも永遠の旅立ちでした。

 ひるがえって、いたずらに齢を重ね、今年はもう90歳を迎える恥多い自分の生き様を省みる機会が多すぎます。遠くないその時を思い煩っても致し方ないとばかり、今日も外出せずに枯れ芙蓉に向かいました。
 枯れようも各様、一つとして同じ姿はない実芙蓉ですが、中にはうっすらと紅をさすものもあり、綿毛に包んだ種に未来を託して、風と共に飛翔する日を待っているようです。
 庭の片隅ではクリスマスローズが花を開き始めました。どこかまがまがしさを持つ葉の広がりと、花の妖艶さの不思議な姿です。










最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
でもね・・ (渚一号)
2019-01-28 17:53:15
市原悦子さん 可愛くて聡明な女優さんでしたね。若い頃 俳優座で鍛えたらしく 演技力は抜群。

どんな役柄でも 大げさにならないように気を付けておられました。嫌味がなく 飽きが来ない。

弁護士役+歯科技工士役+刑事役のドラマの再放送を楽しみました。

御夫婦揃って 麻雀が大好きだったが、予想外に お料理は??。

”でもね・・・、主人が料理が上手なので 家政婦さんを 頼んでいませんの” って 彼女のセリフが

聴こえてきそう。

そう ”そう言われるけど” や ”しかし” に比べ ”でもね・・”の柔らかさに 魅せられた次第。

本稿の趣旨より脱線した芸能レポートになりましたね 御免。

著名な方々は やりたい事を全てやり遂げられた充実感・・・ 凡人には羨ましい限り。

残されたオマケの時間 如何に 満喫するべきか?

 本ブログを読んでヒントを盗む考えなり。
返信する
安心しました (ふくら雀)
2019-01-30 08:22:14
お久しぶりですね。辛口のコメントがないので、お元気かなと案じ申しあげていました。
仰せの通り、完全燃焼して生涯を閉じるなど、凡人には到底望むべくもあいませんが、それでも、それなりの身の丈に合った生き方ができれば上々と思ってはいるのですが、それすら難しく、いつも焦りを覚えて鬱々としています。
時には喝を入れてください。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。