スエット02 のブログ

主に昔のお気に入りポップス系音楽、お気に入り映画、ドラマの感想等。
素人ですが小説らしきものを書こうと思います

「さよなら、小津先生」 (ドラマ感想)

2022-05-08 17:25:28 | ドラマ・映画

脚本 君塚良一  2001年放送

小津先生(田村正和)は元大手のエリート銀行マンでニューヨークの第一線で働いていたが、ある時不正で捕まり、帰国するが紙面を賑わした前科者は銀行業界からは追放されてしまう。家庭(妻役、余貴美子)からも愛想をつかされ離婚されてしまう。
物語の出だしは、ニューヨーク恋物語の主人公を連想してしまう。NY 恋では釈放されてもNYに残るけど、もし帰国したら、そのまま小津先生になったのでは? と勝手に妄想してしまう。
ニューヨーク恋物語はみてないけど、粗筋からどことなく。

仕方なくある高校の臨時の小津先生となる。
その高校は問題を抱えた生徒と、問題を抱えた先生が多く集う高校のようだ。鹿松校長(谷啓)の方針らしい。生徒のなかには大人に翻弄され、彼らのセカイのなかで過ごしている。
バスケ部はあるが問題児ばかりでマトモな練習など出来ておらず、ほとんど休部状態。小津先生は生徒とのやりとりのなか、バスケ部のコーチとして同じバスケ部の先生(ユースケ・サンタマリア、瀬戸朝香)と共に生徒たちと向きあっていく。

生徒役には娘役の水川あさみやバスケ部の森山未來、永山瑛太等、後に有名になる俳優さんが多く出演しています。

小津先生との会話のなかで同僚の銀行員島谷(大杉漣)が発した言葉、
「この国は間違いなく破産に向かっている」
2001年のドラマのセリフではあるけれど、ドキッとするようなセリフです。
金融の事はまるで分からないので、このセリフに意味があるのかないのか。
この頃、同時多発テロが起きた。このドラマは元々はコメディ色をもっと強くするつもりだったという。

今の大人は何を問題と感じているのだろうか、或は感じていないのだろうか?