神話の後に生まれるもの

日本郵政、２０１５年秋めどに上場へ(読売新聞) - goo ニュース

父は、郵便局員だった。
なので私は子供の頃から「ゆみちゃんはこうむいんになるのよね」と言われて育った。
私が全然面識のない人でも、みんな私が父の娘だって知ってる。
私が父似だったせいもあるけど、私はそういう小さな町で育った。

その父が子供３人に半ば強制的に進学させた高校は、自分がかつて進学できなかった学校。
そこは就職や専門学校・短大進学希望者のクラスを、先生が「屑クラス」と呼んで憚らない学校で。
当然の結果で、３人とも公務員の道を選ばなかった。
（ちなみに私が進学を希望してた高校は、就職指導に力を入れてる学校でした。皮肉。）


そんな郵便局員が「公務員」でなくなった時のショックったら、きっとすごかったんじゃないかと思う。
母曰くの父のアイデンティティー【安定職業＝公務員】が、砕け散ったんだから。

果たして郵政民営化が吉だったのか凶だったのか。
私には判断をする術も能力もないけれども。

公務員＝安定　この神話が崩れ去った今、その後に何が生まれたのか・生まれるのか。
私はそれを見たいと思う。