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バンドウユミ  Private Blog
  ALBA所属 ひよっこナレーター の 上々↑↑ライフ

『ストレイト・アウタ・コンプトン』

2016-01-14 09:54:25 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
新年1本目。

 『 ストレイト・アウタ・コンプトン 』

私はヒップホップは残念ながら明るくなくて。
それでもこの彼らの刻むビートやリズムに馴染があるのは、ひとえに久保田利伸にーさんのライブ。
オープニング前のDJタイムのおかげだったりする。

さて、「 Straight Outta Compton 」
米国屈指の危険地域とされるカリフォルニア州コンプトンで1986年に結成された「N.W.A.」。
タイトルは彼らのファーストアルバム名。
当時ローリング・ストーン誌の大規模なアンケートで選出された『オールタイム・ベストアルバム500』に於いて147位にランクイン。
オールミュージックは本作に5つ星とAlbumPickUpの最上評価。
いわゆるモンスターアルバム。

彼らの結成の経緯と成功への軌跡、そして別離。
青春群像というにはあまりに生々しく、そしてきな臭い。
私も記憶にあるんだけれども、この頃って警察による黒人への不当な拘束や尋問が横行していた時期なんだよね。
警官が集団暴行して証拠映像もあるのに全員無罪とか。
だから彼らの歌はとんでもなく響くリズムに、とんでもなく放送コードにひっかかる詞が乗っかってる。
日本版CDは対訳どころか原詞も割愛されてるんだそうな。

社会情勢や現状への大きな不満を滲ませるどころかはっきりと言葉と態度にする彼らのそのスタイルは
当時の抑圧された黒人社会だけじゃなく、おそらく全ての若者にダイレクトに届いたことだろうし
警察に対する反抗的攻撃的な内容を「反社会的」「暴動を煽る」と目の敵にする警察の動きもよくわかる。

「詞の内容を考えては?」と記者は言う。
「やなこった」と彼らは言う。

・・・って纏めててふと。
あれ、よく対訳つけてたなぁ字幕・・・。

ただ。
より「今」感を出すためだと思うんだけど、ネット用語でもあるディスるを2回使用してたんですけどもさ。
おそらく最初のファボるなんじゃないかなと。



とにかく音がいいので、より音響効果に凝ったところでの鑑賞を強くお奨めします。
R15なのでそこはご注意。