能動的に摂りに行かなくても情報は溢れて勝手に入ってくる。
私にとっての「坂本龍馬」は、そんな感じ。
だから、知ってるようで実はそんなに知らない。
『
特別展 没後150年 坂本龍馬 』
平日昼下がりの
江戸東京博物館。東京は28℃を記録。
ロビーはうたた寝中のおじいちゃんおばあちゃんがいっぱい・・・涼しいもんねぇ(苦笑
それを尻目に特別展会場へ向かう。もちろん前売買ってある。会場内、さすがに空いててラッキーでした♪
展示されてる資料から明確に浮かび上がるその人物像。人となり。
乙女さんというお姉さんがいたというのだけは知ってたけど、五人兄弟の末っ子で長兄とは20歳も歳の差があるとか。
末っ子だってのだけはイメージ的にはっきり持ってたけど、うん。やっぱ確かに末っ子だこの人。
私のお目当ては「
刀 銘 吉行 坂本龍馬佩用」、つまり「陸奥守吉行」。
この刀、断定されたのが実は一昨年。
一見反りのない直刀・直刃。
1913年の釧路大火で罹災し変形、反りが失われたのだという。
研ぎなおされた際に本来の刃文も損なわれ、そのため「吉行の作風と異なる」と懐疑的な見方をされていたのだそうで。
それが断定されたのは、2015年に京都国立博物館の学芸員さんの指摘によって。
曰く「刀身にうっすらと別の刃文が見える」。それが ≪ 拳形丁子 ≫。
・・・Vixenの単眼鏡、買ってホント良かった。そして持ってってて良かった。
「あ、多分これを言ってるんだ」っての、見ることができました。
他には1868年のパークス襲撃事件に実際に使用された日本刀も展示されてました。
パークス公を襲撃した林田貞堅が所持していた「刀 銘 兼元」、そして公を護衛し応戦した中井 弘が所持していた「刀 無銘」。
この二振り、刃こぼれがそれぞれ数ヶ所! 実際の戦闘の痕が生々しく残っています。
その因縁の二振りが並んで展示されてるという皮肉。
「刀 銘 兼元 林田貞堅佩用」は目釘穴が3ヶ所。つまり磨り上げ物ですね。元は大太刀とかなのかな。
そうそう、龍馬と言えば拳銃のイメージですが、これも展示されてます。スミス&ウェッソンの「回転式弾倉拳銃」ね。
・・・うん。なんで坂本龍馬がこれほどまでにリスペクトされてるのか、ちょっとだけわかった気がします。
自分の意思で自分の存在意義を見出し、それに向かって突き進んでいける行動力。真っ直ぐ。
既成概念や固定観念、因習や慣習に縛られず、それを壊すことを恐れない。自由。
こういうの、理想としてもできない、どうすればいいのかわからないのが大多数の日本人であるからして。
本展示は展示資料によってかなり細かく日程に違いがある様子。
例えば「京都国立博物館所蔵 重文・梅椿図(血染掛軸)」は5/23~6/4以外だと複製展示だし
「重文・書画貼交屏風(血染屏風)」は6/6~6/18のみの公開。
見たいものによってスケジュールを考えるのもまた一興。
って全部観たい場合は・・・何回行けば良いのかな(笑
5/25~5/28の4日間は「
刀剣乱舞DAY」だそうです。激混み必至!
チケットホルダー買っちゃった♪