SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【開発草案】EX素体はどうなった…?

2008-11-26 00:27:04 | Laboratory
いえ、決して忘れていたわけではないですし、ましてや「あれは無かったことに…」などと脳みそに膿が湧いた発言をするつもりもさらさらございません。

EX素体…それはベータミゼットの先に展開されるべく計画していた「究極の素体」。ベータミゼットは元々200円カプセルのベンダーマシン商品として製造されたため、当時の同サイズフィギュアとしては広い可動範囲を持つ商品ではあったものの、サイズや原価の関係でかなりその仕様(部品数や材質)と設計に制限を受けていました。
企画側としては当然よりクオリティーの高い仕様のフィギュアがいつか必要とされる時が来るであろうことを見越し、(私個人としての目論見ではベンダー事業部と連動する形でのトイ商品として)そのための検討を始めておりましたがベータミゼットの販売が止まったことにより計画は白紙となっております。
その後ガレージ商品(金型成型によるインジェクション商品)としてイプシロンミゼットを生産しましたが、商品仕様としてまだそれはベータミゼットの代替品でしかなく、それを機に構想だけでも進めておこう…ということで「EX素体」として改めて検討を始めて現在に至ります。
もちろん現状を省みればその設計が出来上がったとしても即商品として実現するわけではありませんが、それでもやはり日進月歩するアクションフィギュアを見るにつれそれを考えないわけにはいかなくなるのです。

そのEX素体、公式HP上では検討の過程をご紹介していたわけですが、ブログに移ってからはとんと触れなくなりました。
…いえ、もちろん忘れていたわけでも「忘れさせようとしていた」わけでもありません。現在に至るまでも水面下では常に検討を続けています。

では何故ブログに移ってからは触れなくなっていたのかと言うと、検討の過程である結論に至ったからです。

まずここまで検討を進めてきて判ったこと…
①現行の基本フォーマットからある程度の関節やジョイントサイズの変更を行わなければならなくなること。
②男性型基本体の設計を行う前にまず女性素体から設計を行わないとならないこと。
③設計には単純な図面での作業だけでなく、3DCAD等も用いたの複合的な設計作業環境が必要とされること。
④構造に見合った強度を考慮した素材や工作環境の関係から(インジェクション成型を含めて)ガレージアイテムとしての生産は不可能であること。
⑤設計上その活用目的により最低3バージョンの素体構造を想定しておかなければならないこと。

                        …etc.

こうした事情に加え、実はこの時点である程度の青写真は見えており、それ故に「もうこれ以上はお見せすることが出来ない」と判断したわけです。
もっともそれは、せっかくのアイデアを自分が実現できる機会も与えられないのに他者に見せるのは間抜けだな…というしみったれた考えであるとも言えるのですが…
もちろんこうしたフィギュアの「世界」を大切にするための、例えばサイズやフィギュアのコンセプト、設定などには決して大きな変更を加えることなく、これまでの『アストロミゼット』各シリーズを手にするユーザーを裏切ることの無いものにしなくてはならないと考える次第です。








ちなみに、3バージョンの素体のうち1種には『アスリーター』というコードをつけております。今出せる情報はここまでですが…。













…でも、いつか実現させたいなぁ…。そのためにも今を生き抜かないと、ね…。

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