【設定】デザインデータ提供者

市販品であるベータミゼットや、ガレージ販売とはいえ市販品同様のインジェクションキットであるイプシロンミゼットは金型で成型する関係上どうしても同じ形状であるため(至極当然ですが)各商品の形状はどれも変わらぬ造形となります。
特に頭部においてその影響が出てきますが、同じ形状であるということで同一の素体が並ぶとそれを「別の個体」として思い入れを注ぐことにある種の抵抗を持つ方も少なからずいらっしゃることと思います。
…とはいえ全ての商品を別造形で製作することなど不可能ですから、何か別のアプローチでユーザーの「思い入れ」をサポートする必要があります。「設定」はそうした必要性からも生まれてくるもので、以下の設定はそうした前提でお聞きいただけると有り難いかと存じます…。





<人造ミゼットのデザインデータ提供者>
ベータミゼットをはじめとする、いわゆる「人造ミゼット」の素体は本来構成されるべき身体を失ったミゼットのアストラルの器として製造されたものである。
従ってその形状は当然本来の形状と異なるもので、とりわけ個体特性に関しての一切の要素に本来の姿が反映されることはない。
これは頭部パーツに関しても同様で、覚醒時に若干の個体差(頭髪や瞳の色や表情等)が生じることはあるものの大抵の人造ミゼットはその素体の頭部パーツデザインに準じた姿で活動することとなる。

頭部のデザインに関しては、初期のアーリータイプにオーバーマスクをかぶせるといった事例はあったが、その最初期からデザインに妖精型ミゼット等の既に存在する個体からデザインデータの提供を受けており、ロールアウトした素体各種にその提供者たる姿のミゼットが存在する。

余談ではあるが覚醒前に素体の頭部を別のデザインのものに移植した場合、移植後のデザインを反映して覚醒を果たすこととなる。また頭部に損傷を受けてその修理の際に生じた形状的特徴が修理後に反映された例も報告されている。





…設定面のフォローを行うことで思い入れに障害となる要素にワンクッション置き、商品仕様や生産上の都合といういたしかたがない部分に必然性を与えようという試みです。
もちろんこの手のジャンルに馴染んだ方であればそうしたフォローなど必要ともせず突き進めるつわものも決して少なくはないことは承知しておりますが、あるに越したことはないと思いますし、何よりも製作者側がそうした思い入れに対する気構えを自覚するためにも無駄なものではないと考えるのです。

まぁ、事のついでに「デザインデータの提供者」なんて都合の良い設定も作ってしまいましたが…元々Ver.1.0のサラマンダーの頭部デザインには「モデル」が存在している所からそうした設定の雛形は以前からありました。そこら辺のデザイン画もある程度出揃ったらいずれ何らかの形でご紹介させていただこうとも考えております。一応、サラマンダーのモデルは現在エヴーネにいる…というとこまでは決めてあるのですが…。

…いつか「頭部デザインコンテスト」なんて開催されないとは限りませんし、ね…。