SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【デザイン】『クラスタ』ハンガー原案

2007-10-14 03:47:20 | Library
ベータミゼットのアーマーとして発売されていたジャケットは「ハンガー」と呼ばれる構造体に組み込まれることによって簡易ビークルとしての機能を果たすことが出来る。

そういう設定のわりに当のハンガーが本当に構造材以外の何のデザインもされていなかった…というのは、まぁ、当時の諸々の事情によるところが大きいのですが、デザインの原案ではちゃんとビークルらしい機械的なデザインが用意されていました。
その中でもとりわけ商品からは何の形状にしたかったのかが見当つかないようなデザインの「クラスタ」ジャケットのハンガーは、以前『特別指令BOX』付属の本にも記されていたように元々小型のカート(または四輪トライク)をイメージしてデザインされておりました。TOP画像のがそれになります。
Ver.1.0、Ver.1.5の商品をお持ちの方には見て分かるとおり、ジャケットのデザイン自体も商品のものとは若干違うとおり、この原稿はまだ原型も製作されていなかった頃のものです。

タイヤが球形にデザインされていますが、これには理由があります。
当初「~ミゼット」という商品名を付けるにあたり、当然のようにバンダイでは登録商標をはじめとする各種の権利関係を確認したのだそうです。その中で最も引っかかったのが某自動車メーカー(笑)。詳細を問い合わせて確認した結果「車両アイテムを作らなければOK」ということで解決したのだそうです。
車両=タイヤ走行を前提としたデザイン…ということで試しにこういうアレンジはどうだろうか?ということで提出したのがこの球形駆動輪のカート…限りなくグレーというか、今にして思えばやはりこれはNGですね…(油汗)。
結局ハンガーに関しては「どこかで予算の削減をしないと、すでに素体の段階でガシャポンとしては限界(そりゃそうだ)」ということで発売されたような形となったワケですが、今後も「アストロミゼット」としての一般流通商品がある場合は車両はNGというのが取り決めになると思います。ガレージキットは、例外でしょうけど…。

そしてこれが更に前のデザイン原案。ご覧の通り完全にタイヤです。ハンガー自体もさることながら、ジャケットとして組んでいるのはこれまた初期デザインの『オーヴ』(たしかこの頃は何か別の名称だったような…?)。やはり商品仕様とは若干デザインが異なります。

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