2011年もあと少しで幕を閉じようとしています。
今年もたくさん応援していただき、本当にありがとうございました。
シーズンが終了してから「来年も走りますよね」なんて聞かれる事が多かった。
自分の動向を気にして貰っている事は嬉しい事。
26年間、競技生活をしてきて、レースを辞めてしまおうかと考えたのが2回。
1回目は2000年のシドニーオリンピックがあった年のシーズン終了後。
シドニーには行けなかったけど、やりきった感があったし、ペンションを始める事も決まっていた。
けど、やめられなかった。
それまでのように、競技中心の生活ではなくなったけど、仲間に恵まれ、チームを立ち上げ、レースを走れる事が嬉しかった。
それからの10年間の中で、夢だったオリンピックにも出場出来、沢山の出会いがあり、競技しか知らなかった時よりも自転車の楽しさは増大し、あの時辞めなくて良かったと心から思った。
10年間、頑張ってきた。
もうそろそろ良いかな?
オリンピックが集大成のつもりだったし、なんとなく周囲も引退を進めているような雰囲気を感じていたけれど、まだやりたい気持ちが強かった。
40歳を過ぎてからは、体力的に厳しいのではと周りの人達は思っていたみたいだけど、30代の後半よりも、むしろ40代に入ってからの方が回復力が良いような気がしていた。
ところが、昨年は精神的に、今年は身体的にとても厳しいシーズンを終えた。
私自身としては、昨年のアジア大会を終えて、終わりにしても良いかなと思っていたけれど、今年はロンドンオリンピックの日本の枠取りの掛かった大切な年だったので、自分の責任は果たしたかった。
今シーズンそれを終えて、シーズン後半。
一つの怪我から身体のバランスが崩れて、納得のいくトレーニングが出来ないまま、ごまかしながらのレースでなんとかシーズンを終えた。
もう良いかな。やめる理由も充分そろった。
やめるという決心はついていなかったけど、いずれにせよきちんとリセットする必要に迫られていたので、やめるつもりで休んでみた。
シーズンが終了し、3ヶ月近くがたった。
色々考えながら生活を送った。
自転車に乗っていると、生きてる?と思える。
自転車は一生やめられない。
でも、レースは別。
野辺山に来てから、それまでのレース中心の生活ではなくなった、と言ってもレースの比重は高い。
どうしても自分の気持ちの中でレースの事をしめる割合が大きくなり、自分の能力をあげようとすれば、それに費やす時間も多くなる。
トレーニングは出来る。でも他の事が出来なくなる。
10年前は両方頑張れた。
今はそれが難しい。
トレーニングだけをしていれば良いプロとは違うし、世界を目指している若い選手ではないので、自分の立場も考えなければならない。
身体の調子も万全にならないし、色んな事を考えると消極的になってくる。
勿論、レースにこだわらず、他のやりたい事に力を注げば、やめる事が消極的とは限らない。
自分で消極的と思ってしまうのは、やはりまだレースがやりたいからなのだろう。
レースがやりたくて、レースを始めた。
10年前も、やはりレースがやりたくなった。
今も、やっぱりやりたいと思う。
やりたいならやればいい。
でも、納得いくトレーニングが出来ない。
出来ないからやりたくない?
年齢、身体、それらの事を考えるとやはりいつまでも同じようには出来ない。
同じように出来ないのがいやなら、やめるしかない。
以前の自分と比べない。
前はこれだけやっていたとか、これが出来ないとダメなんだとか。
習慣を捨てる。
違うやり方をやっていかなければ壊れるだけ。
思い込みをやめる。
沢山やらないと良い結果が出ないとか、質を上げないと良い結果が出ないとか。
身体が痛いから出来ないんじゃなくて、痛くならないような走り方をすれば良い。
やりたいなら、やり方がある。
自然体で出来れば一番良い。
それが一番難しいといえば難しいけど、難しいと思うから難しいんであって、それはきっと案外簡単な事だよ。
12月に入りボチボチ始めてみています。
やっぱりダメだったら、その時ダメになれば良いだけの事。
「競技を続ける」のではなくて、新たに「競技を始める」という気持ちで取り組んでいきたいです。
2012年を新たな気持ちでスタートする事を思いつつ、2011年を感謝の気持ちを持って締めくくりたいと思います。
ありがとうございました。
今年もたくさん応援していただき、本当にありがとうございました。
シーズンが終了してから「来年も走りますよね」なんて聞かれる事が多かった。
自分の動向を気にして貰っている事は嬉しい事。
26年間、競技生活をしてきて、レースを辞めてしまおうかと考えたのが2回。
1回目は2000年のシドニーオリンピックがあった年のシーズン終了後。
シドニーには行けなかったけど、やりきった感があったし、ペンションを始める事も決まっていた。
けど、やめられなかった。
それまでのように、競技中心の生活ではなくなったけど、仲間に恵まれ、チームを立ち上げ、レースを走れる事が嬉しかった。
それからの10年間の中で、夢だったオリンピックにも出場出来、沢山の出会いがあり、競技しか知らなかった時よりも自転車の楽しさは増大し、あの時辞めなくて良かったと心から思った。
10年間、頑張ってきた。
もうそろそろ良いかな?
オリンピックが集大成のつもりだったし、なんとなく周囲も引退を進めているような雰囲気を感じていたけれど、まだやりたい気持ちが強かった。
40歳を過ぎてからは、体力的に厳しいのではと周りの人達は思っていたみたいだけど、30代の後半よりも、むしろ40代に入ってからの方が回復力が良いような気がしていた。
ところが、昨年は精神的に、今年は身体的にとても厳しいシーズンを終えた。
私自身としては、昨年のアジア大会を終えて、終わりにしても良いかなと思っていたけれど、今年はロンドンオリンピックの日本の枠取りの掛かった大切な年だったので、自分の責任は果たしたかった。
今シーズンそれを終えて、シーズン後半。
一つの怪我から身体のバランスが崩れて、納得のいくトレーニングが出来ないまま、ごまかしながらのレースでなんとかシーズンを終えた。
もう良いかな。やめる理由も充分そろった。
やめるという決心はついていなかったけど、いずれにせよきちんとリセットする必要に迫られていたので、やめるつもりで休んでみた。
シーズンが終了し、3ヶ月近くがたった。
色々考えながら生活を送った。
自転車に乗っていると、生きてる?と思える。
自転車は一生やめられない。
でも、レースは別。
野辺山に来てから、それまでのレース中心の生活ではなくなった、と言ってもレースの比重は高い。
どうしても自分の気持ちの中でレースの事をしめる割合が大きくなり、自分の能力をあげようとすれば、それに費やす時間も多くなる。
トレーニングは出来る。でも他の事が出来なくなる。
10年前は両方頑張れた。
今はそれが難しい。
トレーニングだけをしていれば良いプロとは違うし、世界を目指している若い選手ではないので、自分の立場も考えなければならない。
身体の調子も万全にならないし、色んな事を考えると消極的になってくる。
勿論、レースにこだわらず、他のやりたい事に力を注げば、やめる事が消極的とは限らない。
自分で消極的と思ってしまうのは、やはりまだレースがやりたいからなのだろう。
レースがやりたくて、レースを始めた。
10年前も、やはりレースがやりたくなった。
今も、やっぱりやりたいと思う。
やりたいならやればいい。
でも、納得いくトレーニングが出来ない。
出来ないからやりたくない?
年齢、身体、それらの事を考えるとやはりいつまでも同じようには出来ない。
同じように出来ないのがいやなら、やめるしかない。
以前の自分と比べない。
前はこれだけやっていたとか、これが出来ないとダメなんだとか。
習慣を捨てる。
違うやり方をやっていかなければ壊れるだけ。
思い込みをやめる。
沢山やらないと良い結果が出ないとか、質を上げないと良い結果が出ないとか。
身体が痛いから出来ないんじゃなくて、痛くならないような走り方をすれば良い。
やりたいなら、やり方がある。
自然体で出来れば一番良い。
それが一番難しいといえば難しいけど、難しいと思うから難しいんであって、それはきっと案外簡単な事だよ。
12月に入りボチボチ始めてみています。
やっぱりダメだったら、その時ダメになれば良いだけの事。
「競技を続ける」のではなくて、新たに「競技を始める」という気持ちで取り組んでいきたいです。
2012年を新たな気持ちでスタートする事を思いつつ、2011年を感謝の気持ちを持って締めくくりたいと思います。
ありがとうございました。