夕方の番組で 卵子凍結 の話を見ました。
骨髄移植の前に、平成の始めごろは、精子の保存は、産婦人科の不妊外来に依頼しました。そのとき、保存期間は1年ですという壁がありました。まだ、未婚の人は、将来に備えて保存するというにはあまりにも短い期間です。でも、依頼し、その後は何とかそのときまで保存してもらえることを模索しました。
卵子の凍結は考えられなかった時代が、随分長く続きました。
急性白血病も、もちろんですが、
慢性白血病の治療を継続しなければならない患者にとっては、福音です。
目下は、臨床研究の段階。開発研究者桑山正成さんの特殊技術が普及技術になることに期待したいです。
長い歴史のある凍結保存技術の粋も結集し、不妊治療での卵子採取技術の粋も結集して
早急に生殖年齢にある、若人に適応される医療となることを切望したいです。
白血病患者の骨髄幹細胞分離、増殖、凍結保存に日夜励んだ20年前のときに、プログラムフリーザを使って、凍結したときは、
潜熱による膨張で細胞破壊を防ぐプログラミングが、キーポイントで
緩徐凍結、
急速解凍 がキャッチフレーズでしたが、
卵子が冷え切らない前に、凍結する”急速、瞬間”凍結がみそだと
桑山正成さんが話していた。
先入観なく、白紙からすべてを検討することは開発研究者にとって必要最低条件です。
このハードルを超えるために、”権威の前”で苦労されたことでしょう。