拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  反骨の農夫

2013年12月15日 | ヨーロッパの風
  昨日、土曜日 相方に連れられて ローザンヌ郊外の農家が経営する 無農薬食品店へ出かける。
  電車で15分+徒歩15分の場所で 駅自体が畑の中にあり、左手にある林に入って行くと 実に自然豊かな田舎に来た気になる場所だった。

  ゆるやかな坂を登りつめると こんな風景が眼に入ってきた。
  
  ボクは 豚がこんな広々とした場所に 牛の様に放牧されているのを 初めて見て 感動した。 『へえ~っ』!

  相方は 1年前まで隣街モルジュ街中にある無農薬食品店へ しばしば行っていたが、経営が難しくなった店主は 自宅である農家の一画を店にして
  再開したので 以来この農家までわざわざでかけては その都度 その親子3人で経営している無農薬農家・店についてボクに話してくれていた。
  (リンゴジュースを搾るところとか、スイス特有のバンクイケーキのエッセンスになる 洋なしを煮詰めて作る時の様子など・・・)

   
  柵を乗り越えて 散歩していたヤギ を探してきたカルト氏        ドイツ語圏出身だけど訛りのないフランス語を話す、博識の農夫

  パンも自分たちで焼くので 奥さんは3時に起きて 働きはじめるという。一人娘のベガさんは 25歳で店番したり家畜の世話をしたり
  様々な農作業の手伝いをしている。 とにかく無農薬で作物を育てるのは 並大抵ではないことなど・・・いろいろ話を聞いて相方は感心していた。

           
            しかし、何と言っても 相方のお気に入りは この小屋風レストランで
            手料理を ここのファンとなった他の客と世間話をしながら過ごす昼食であった。
            ボクも今回仲間入りしたが 狭い空間が茶の湯のようで 野趣たっぷり、はまりそう・・・

  この夏、この一家を スイスフランス語圏のTVが10日間の取材に来て あの有名な番組『パッス・モア・ジュメル(双眼鏡をかして)』として来年3月頃放送するそうだ。
  サインは今のうち貰っておいたほうが いいかも。

  
  


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