革ジャンのオヤジたち

　　先週の日曜の朝のこと。　ローザンヌで一番ナウい　場所フロンをぶらぶらしていたら　結構いい年のおっさんの
　　頭に眼が行った。　皮ジャンにモヒカン刈りで　細目の葉巻を気持ちよさそうに吸っていた。　ボクはその人の写真が撮りたくなって
　　頼んでみると　意外にあっさり「OK」。2,3枚撮ってから「今日は何か特別なことが　あるんですか？」と尋ねると
　　バイク野郎の集会があって　その収益金は　恵まれない子供へ寄付される・・・という。
　「ヘーッ。」と、意外な取り合わせに　回りを見ると　確かにゴツイオートバイが　アチコチに止めてある。


　　あと2時間もしたら　音楽も賑やかになるし　午後2時には全車がこの会場を出てこの辺りを周回するよ・・・。

　　祭りに目のない俺は　一度家に戻り　キャノンのデジイチのバッテリーをチャージして　再びフロンへ行った。

　　バイクにも車にもぜんぜん興味ない俺は　ハーレーダビッドソンしか知らないが、そのダビッドソンとか　それに類似した
　　ごついバイクが次から次と集まってきていた。　革ジャンのお兄さん、お爺ちゃんの背中には「ヘルス・エンジェル」やら
　　なんやら所属のグループ名が書いてある。



　　皆ヤクザの集会のように　サングラスで　クールに　粋がっている姿が　芝居がかって　面白い。　
　　そして集会と云っても　別に何も特別な事は無く　皆それぞれ仲間たちとだべったり　出店の焼肉にありついているのみ。

　　　

　　気軽に写真を撮らしてくれるオッサンもいれば　どこかの大企業の社員かなんかで　身元がバレるとまずいお兄さんもいる。
　　ものすごいバイクに乗ってきた　アラ還夫婦を撮っていたら　奥さんの方が写真を送って欲しいと　くれた名刺をみると
　　地元ローザンヌにあるフィリプ・モーリス社の社員だった。だいたい金持ちじゃなければ買えそうもないバイクがズラリと
　　並んでいる　実際金持ちそうな　恰幅のいい爺さんと婆さんのカップルを何組も見かけた。
　
　　　　

　　一人でタバコをふかしていた　革ジャンのスキンヘッドの　オッサンに声をかけると　色々教えてくれて　今日の集会は　
　　極小集会で　毎年、年一回行なわれる　ヨーロッパ大集会は　何万というバイク野郎が集まって来るという。
　　
　　　
　　　　勇ましいような　少し寂しいような　バイク野郎の　趣味の集会だった。