正定寺の閑栖  (しょうじょうじのかんせい)

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(HP作成は正定寺閑栖:小原壽山)
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草刈り・草取り・剪定が一斉に始まった

2015年06月09日 | 日記
参拝者が気持ちよくお参りができるようにと庭木の剪定をします。
境内が広い正定寺は一日三人の職人が来ても三日間では終わりません。


年に6月と8月の二回行われる剪定だけではなく、
害虫駆除や寒肥なども行われ、木々の管理は容易ではありません。



今や庭木が充分に手入れできるのは観光寺院だけになったのかも知れません。

ずいぶん前の本山機関誌に、わが娘を嫁がす結婚披露の席で、
婚家に対して次のような挨拶が行われた記事がありました。


・・・・・・
縁あって私の庭で育ったこの苗木は、種々のめぐみを受けて自然のまま伸び伸びと
成長致しました。

私はあまり手を加えておりませんので枝葉の形は良くありませんが、
その分だけ素直に丈夫に育ってくれました。

この苗木も本日良縁にめぐまれ、皆様のお庭に植え替えさせて頂くことになりましたが、
どうぞしっかりと根付くように見守って頂き、皆様のお力添えで皆様の家風にあうように、
歳月をかけてその枝ぶりを整えてやって頂きたいのです。

そしてとても厚かましい想いなのですが、、この苗木が、しかるべき場所を得て、
ついには皆様のお庭になくてはならないような名木に育ってくれることを
ひたすらに念じているのです。      ・・・・・・・・

この記事を見たときから、私の中には人と庭木が重なって見えるようになりました。

樹木を見守るのはたやすく、樹木を育てるのはむずかしい。

人を見守るのはたやすく、人を育てるのはむずかしい。

人間の真のよろこびは育てることなのかも知れません。 





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