正定寺の閑栖  (しょうじょうじのかんせい)

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4月8日!

2008年04月08日 | 水泳-大分
境内の桜も散りはじめ、
庭先は一面桜の花びらです。
しかし、「きれい」と思う前に
「掃除が大変」と風情のない
ため息がなぜか出てしまう。

お寺では4月8日といえば「灌仏会(かんぶつえ)」
「降誕会(ごうたんえ)」と言い、
「お釈迦さまのお誕生日」をお祝いする
日です。

クリスマスほど盛り上がりません。
又、テーブルにはケーキも用意されて
いませんが、
おおかたの寺院では、
御堂に安置された「誕生仏の像」に甘茶を
灌ぐ(そそぐ)行事が行われていると思います。

甘茶を頂けるので、皆さんも小さなペットボトルを
持参して近くの寺院に出向けば、
懐かしい甘茶を頂けると思います。



昔は、甘い飲み物がなくて子供は「一升瓶」を
もってお寺に「甘茶もらい」に行っていました。
楽しみの一つだったのでしょう。

今は、「ジュース」など充分な飲み物があるので
昔のように子供達が「一升瓶」をもって来る
姿は見なくなり、
昔を懐かしむ大人達がもらいに来ます。



「甘茶」は「あじさい」に似た植物で
葉を乾燥させて煎じます。
甘みを増すために「甘草」というものも
少し足して作ります。

今は「甘茶も甘草」も漢方薬局で
調達します。
結構な値段なので
「一升瓶」より「小さなペットボトル」
の方が和尚さんには喜ばれます。

昔、「一升瓶」を何本も抱えて来る子供や
何度も「おかわり」にやってくる子供を
私のおじいさんが「こらー」と
怒っていたのを思い出します。

今日、甘茶を頂にきたおじいさんが
その「こらー」と怒られた時代を
「懐かしい」と話していました。


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