私の福祉相談室の室長さんは、非常に音楽に造詣が深い。
今日の貴重な私の音楽人生上、実に有用なお言葉として、今はギターという楽器に専念しているなら、それ一筋に行くのが筋だ、との発言である。
室長さんは、実際、子供を音大ピアノ科に出す程の大教育家でもある。何もいい加減な気持ちから言った言葉ではない。
それに、室長さんが私を見て来られたのは、今を遡る事、二、三十年前という、おそろしく長大な年月にわたる。
その作業所で室長は女子事務員、私は一、作業員利用者として過ごし、当時は作業場で音楽を流すのは自由で、私は主にザ・ビートルズ等々のロックを流すのを主目的にしていた。それをも当然室長は否応なく聴いていた。
その、私の趣味が判った上での、ピアノとの別れ、引導を正に渡すのである。
私は、ピアノが永遠的に出来なくなるのか。聴くのまでご法度かと聞くと、それ程大それた事じゃなく、ピアノをどこかで習う事をやめる。一旦、ギターを始めたのならば、ギター一本でやり通してみよ、とのこれは厳命である。
私が、今はピアノの本を読んでいるというと、何を読もうが自由である。けれども、今はギターに専念する事だけは忘れないで。これも慈愛こぼれ溢れる自明の理である。
とにかく、私にとっては、ギターの事ばかりを考える時が到来したようである。
それプラス、これはギターとも相性の良いハーモニカ(本来なら十穴ハーモニカだが、私のは複音ハーモニカ)、カリンバ、そして一番最後か同等にピアノと、至順し次第し、順々にギターから数えて、重要性が低く移り代わる。
この方式で、今後の私の音楽生活は一貫して貫き通す所存であります。
以上。よしなに。wainai