日本の近代郵便制度は旧暦の明治4〔1871)年3月1日に開始されました。(それまでは飛脚制度)
その制度の創設にあたって、近代郵便制度の父と呼ばれるのが、前島密です。
その功績によってか、長いこと郵便切手の1円の座を守り通しています。
そのデザインが、現在使われている額面最小単位の前島密デザインの1円切手。(見出し画像参照=その画像か本日のタイトル文字をクリックすると拡大します。)
このデザインで発行された1円切手は多少の図案改正はされていますが、最初の発行昭和26(1951年)からで、今もその座を守り続けています。
左が昭和26年発行の最初のデザインで、右へ順次字体や色が改正され一番右が現在発行されている1円切手のデザインです。(見出し画像と同じ)
ところが、今年、近代郵便制度が150年を迎えたことから、日本郵便JPでは、この1円切手と同図案で、額面が500円の切手を一気に6種類を小型シートにして発行しました。(同図案で色違いの6種類の切手です)
前島密デザインの6種類の500円郵便切手。(小型シートになっています)
使われている色は、赤、緑、青、紫、桃、黄色の6色です。
今までは茶系1色の1円切手でしたが、一気に500倍の500円切手。それもカラーで。
※ ですが、この切手。郵便局の特別販売で、通常販売はされていません。特別予約で、「郵便創業150年切手帳(特別版)」として全国でわずか2万部の発行となっています。
収集家も保存版として大事に保管しますから、 この切手が使用済みで出てくることはまずありません。(もし出ても額面価格より高価格が予想されます。初期の使用例の場合。)
なお、この切手シート等を含む郵便局で販売された特別切手帳の価格は5,000円でした(その中には別の小型シートがもう1枚セットされています。下画像参照。)
(セットに含まれているもう1枚の小型シート : 500円切手2種組)↑
※ 参考資料。
◎ 日本で最初に発行された郵便切手をご紹介します。(郵便制度開始の日に発行)
日本最初の郵便切手。額面は48文、100文、200文、500文の4種でした。↑
(残念ながら収集できていません)
◎ 前島密関連をもう一つ。
昭和36年の日本の郵便制度90周年の時に、前島密の同図案で、額面が10円で、色が茶緑色の記念切手が1種発行されています。この切手は通常版記念切手でしたので、多くの方が収集や郵便に使用しています。↓
見返り美人は通常版の切手帳です…
というのも、140円分貼付のための140円切手がなかったため、手持ちの94円+10円x4+1円x6枚の切手をベタベタと封筒に貼ったところ「おや、何か違和感が…」と思いよく見ると1の位置が違うではないですか! さらに書体も違っている。それで何故だ?と思ってネットで調べていました。
古い方の2枚は「NIPPONが一番小さい版」で、間にもう1種類あったことも驚きです。そういえばずっと前(若い頃)に買ったのが何枚か残っていたかも。貴重な情報ありがとうございました。