日本の郵便切手はこれまで、お札を印刷するところと同じ大蔵省印刷局《現在は財務省印刷局→国立印刷局と改称》で印刷され、その技術は世界でも最高レベルということで、諸外国や国連切手も印刷してきた経過があります。
したがって、日本切手が逆に外国で印刷されることは考えにくかったのですが、外貨の関係(詳細は不勉強です)などで、数年前から記念切手類は外国製のものが多々ありました。
しかし普通切手(100枚単位の大型シート切手=上の小画像と同形態)はすべて国内で印刷されていましたがこのほど、低額面の5種類が初めて外国(フランスのカルトール社)で印刷されまました。
※ デザインも同じで知らなくてもいい話しですが、切手蒐集家にとっては話題の一つなのでご紹介します。
低額面の5種とは、1円切手(前島密)、5円切手(ニホンザル)、20円切手(日本ジカ)、30円切手(キタキツネ)および50円切手(ニホンカモシカ)の5種類です。以下に切手画像をご紹介します。
この切手を印刷したところの銘版が横文字のカルトール社製になっています。(一部→印でご紹介しています。)
↑ これまでは「国立印刷局」の銘版となっていました。
その前は、明治の時代から大蔵省の組織改革があるまでは一般的にいわれた大蔵省印刷局で印刷されていました。
「大蔵省印刷局」銘版の切手。
また、今回の低額面5種の印刷方式がこれまでのグラビア印刷からオフセット印刷に変更されています。見た目にはわかりませんが、手で両方を並べて触ると感触が違うようです。
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