白樺公園キャンプ場。その名の通り白樺の木が林立する。25、6年もののツールーム、コテージテントを引っ張り出した。
30年ほど前の南会津のキャンプ場は大賑わいだった。お盆ともなれば立錐の余地のないほど混み合った。子供が小さかった頃はキャンプ場でないところにテントを張るのが常だったが、檜枝岐のキリンテのキャンプ場には残雪の頃からよく通った。ダンロップのテントにブルーシートのタープ。近隣のキャンパーの装備と比べると、カミさんがいうようにベトナムの難民のようだった。料理も山で使うバーナーだったり、食器はコッヘルだったりした。ある意味乳飲子+小学生と夫婦4人のキャンプには簡素だったが、フットワークの良いキャンプができた。私は今もそれで良いし、アウトドアとは道具がなければないほど、自然の中に埋没できると思っているからだ。動物が道具を持っているか、まるで狐か狸、熊のように、素裸、そこまでは無理としてもマタギのような体験が、アウトドアの理想だと今も思っているからだ。企業は商品が売れなければ立ち行かないから、美味しそうなコピーを並べて購買意欲を誘い、購入させようとするのは、致し方ないが、アウトドアに限らず自分で選ぶ、という癖を付けなければいけないのだと思う。
25年以上経つテントであること、防水に問題ありで。秀山荘渓流タープでホロー。背後はバイクツーの個々のテントと集会タープ
一泊目、フリーサイトには3組。釣りの単独。バイクツーの4人。離れたところにあるオートキャンプ、フリーサイトには3.4組ほど。8月17日。
当時1万円にも満たないコテージテントは冬の房総キャンプのために買ったものだし、コールマン のツーバーナーも義弟が買ったのを見て購入。ピクニックテーブルも然りであるが、ここで使用しているテーブルは2代目。全て自分でメンテできるものは直しているが、やはり安物の劣化は早いようだ。
テントは古くても、ブランドではなくとも、使い勝手や耐用年数に拘らなくれば値段に関係なく使用できる。どんなに高価なものでも陽に晒され長年使用すれば、加水分解され、ただの古い石油布になるだけだから。問題は雨、風、虫、寒暖である。安価なギアを使用するなら、少なくとも品質の良いタープ一は欲しいところである。良質なタープの下でしっかりペグ打ちを怠らなければ概ね凌げると思っている。
白樺キャンプ場の売りは近くにある「湯の花温泉←クリック」である。弘法の湯、天神の湯、湯端の湯、石湯と四箇所の共同湯があるからだ。いずれも施設としては簡素な設の温泉であるが、20代から始めたオフロードバイクによる林道ツー以来、50年ほどここの温泉に浸っている。
入浴料金は三百円。4カ所の温泉に日券を買えばその日などこでも何回でも利用可能である。
弘法の湯。
夕方から雷になり、テンバは水溜りができた。背後がトイレ。かってはお店があったらしい。
二日目の朝、キャンプ場脇を流れる湯の股川を歩いてみる。
川の恵を受けた、瑞々しい森
大きなマスタケ
自分ばっかりと言われないように今回はカミさん孝行のキャンプ。あと1日。
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