海川、三峡パークには映画「楢山節考」のロケ地看板がある。
今村昌平監督映画「楢山節考」から抜粋。 「映画最終章で辰平(緒形拳)がおりん(坂本スミ子)を背負って楢山(棄老場所)に向かう、シーン」
奥には特徴的な形の鉢山が見える。上記のロケ地看板奥にも雲に隠れた鉢山が。
倍賞千恵子出演の「(PLAN)プラン75」という映画が話題だという。詳しい内容は知らないが75歳になったら自分で生死を選択するのだという。あらどっかで耳に挟んだような話である。深沢七郎の楢山節考という小説がある。深沢42歳の処女作であるが、当時は絶賛されたらしい。それの令和版とも言えるのかな、とふと思った。「楢山節考」では70歳がターニングポイントであるが、「プラン75」では75歳となっている。深沢七郎との違いは、自分で生死を選択できるというところが大いに違うのである。楢山では70歳になると、否応もなく、山に捨てられるからである。この「楢山節考」は2度映画化されている。1958年に木下恵介と1983年に今村昌平である。今村楢山では、カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを得ている。その今村の映画ロケ地の主な舞台となったのが長野県小谷村の集落と棄老地となった糸魚川市の海川渓谷である。海川には清潔で静かなキャンプ場があり、ロケ地となった海川のゴーロ帯(岩がゴロゴロしている)に沿ってハイキング道(6月20日現在遊歩道はまだ整備がされていませんのでご注意を)もあり、自然豊かな場所でもある。
今村昌平監督映画「楢山節考」から抜粋 支流 駒の川を渡る
現在の支流、駒の川。 沢の中心部にある大きな石の形、流れも 40年立っても変化していない。
谷はまだ雪で埋まる。7月いっぱいは谷奥へ行くのは困難だろう。
私も今年75歳。棄老考は他人事ではないのであるが、認知で100歳の叔母の介護で「プラン75」はまだまだ先延ばしになりそうである。
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