1,2月は雪が深く,遊芸は困難を極めるため,瞽女は近郊の高田・直江津を主にまわっていたらしい.また,親交の深い妙高市岡沢集落近くの知人の家で,骨休めをして,春3月からの遊芸に,鋭気を養っていたと思われる.私が拘っているのは瞽女を含めて,瞽女を支えたこの上越の風土と,人間である。そしてその象徴が,瞽女宿なのであるが,瞽女と宿,瞽女と温泉宿等,支え合う風土が,氷風吹く豪雪の地,上越の地で育まれていたことは何よりも心温まる。
駅を下り,巨大な雁木,今はアーケード街というのであろうが,歩き始めてすぐ,瞽女のポスターが目に入った.「ギャラリー 祥」のウインウに飾ってあったのは,斉藤真一の油絵,半裸の瞽女が後向きで,たたずまいを正している絵であった.表題には「生きる」とあり2月19日まで,販売もしているようである。
「ギャラリー 祥」
お店の方に尋ねると,「きものの小川」でも斉藤真一に関わる展示があるというので,この後の予定があって時間がないが,店先まで行ってみる。
きものの小川店
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